ビットコインの手数料はいくら?種類や取引所の選び方を解説
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「手数料を思ったよりも多く支払っている気がする…」「他の取引所の手数料を知りたい!」という悩みをもつ方も多いと思います。
ビットコインの手数料を正しく理解できれば、コストを抑え利益の最大化を実現できます。取引ごとのコストを把握し、最適な方法を選択し、無駄な出費を減らしましょう。
本記事では、ビットコインの手数料の種類や安く抑えるコツ、手数料の低い取引所の選び方などを詳しく解説しています。
【この記事を読むとわかること】
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ビットコインの手数料について気になる方は、参考にしてください。
ビットコインの手数料はいくら?
ビットコイン(BTC)の手数料は、利用する暗号資産取引所や取引内容によって異なり、取引や送金、日本円の入出金など、異なる手数料が設定されています。
手数料の金額に大きな差はないため、基本的には使いやすい取引所を選ぶのがおすすめです。
たとえば、bitFlyerの日本円の入出金手数料は、住信SBIネット銀行からのクイック入金は無料ですが、他の銀行からは330円(税込)かかります。
出金時は、三井住友銀行なら最大440円、三井住友銀行以外の銀行なら最大770円(税込)で、取引所での売買手数料は約定数量の0.01〜0.15%(BTC単位)です。
手数料を把握し、無駄なコストを抑えられれば、利益を最大化できます。
ビットコインの仕組みや買い方について興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-system-of-bitcoin
手数料が高いと感じる要因
ビットコインの手数料が高騰する要因の一つにスケーラビリティ問題があります。
スケーラビリティとは、ブロックチェーンの1ブロックに記録できるデータ量が限られているため、取引が増えると処理が追いつかず、手数料が上昇してしまう現象です。
ビットコインのネットワークでは、1秒間に処理できる取引数が約7件と少なく、多くのユーザーが同時に取引すると未処理の取引が溜まりやすくなります。
世界的に取引が活発になると、取引の優先順位を上げるために高い手数料を支払う動きが加速し、結果として手数料の高騰につながります。
過去の手数料と比較
ビットコインの手数料は過去に大幅に高騰しました。2020年頃には、ハッシュレートの低下が影響し、平均取引手数料がわずか12日間で6倍以上に跳ね上がりました。
2020年10月28日時点では、ビットコインの平均取引手数料は0.00086764BTCに達し、2018年6月以来の高水準でした。ドル換算すると11.66ドル(約1215円)となり、ユーザーの負担が大きく増加します。
仮想通貨取引所別のビットコインの手数料を比較
仮想通貨の取引では、取引所ごとの手数料が収益に影響します。取引手数料や出金手数料の金額は、取引所によって異なるため、事前の比較が重要です。
下記に、主要取引所の手数料を一覧表でまとめました。
取引手数料(現物・販売所) | 取引手数料(BTC現物・取引所) | 取引手数料(レバレッジ取引) | レバレッジ手数料 | 入金手数料(日本円・仮想通貨) | 出金手数料(日本円・BTC) | |
bitbank | 無料・スプレッドあり | Maker:-0.02% Taker:0.12% | ー | ー | 日本円:無料 ※振込手数料は自己負担 仮想通貨:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:550円または770円
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Coincheck | 無料・スプレッドあり | 無料 | ー | ー | 日本円:無料~ ※ガス代は自己負担 | 日本円:407円 BTC:0.0005~0.016BTC |
GMOコイン | 無料・スプレッドあり | Maker:-0.01% Taker:0.05% | 無料・スプレッドあり | 建玉金額×0.04%/日 | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:無料または400円 BTC:無料 |
BITPOINT | 無料・スプレッドあり | 無料 | ー | ー | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:振込手数料を自己負担 BTC:無料 |
楽天ウォレット | 無料・スプレッドあり | ー | 無料・スプレッドあり | 無料・スプレッドあり | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:300円 BTC:0.001BTC |
BitTrade | 無料・スプレッドあり | 無料 | 無料・スプレッドあり | 無料・スプレッドあり | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:330円 BTC:0.0005BTC |
LINE BITMAX | 無料・スプレッドあり | ー | 無料・スプレッドあり | 無料 | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:110円または400円 ※方法に応じて BTC:0.001BTC |
SBI VCトレード | 無料・スプレッドあり | Maker:-0.01% | 無料・スプレッドあり | 変動制 | 日本円:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:無料 BTC:無料 |
Zaif | 無料・スプレッドあり | Maker:0.00% Taker:0.01% | ー | ー | 日本円:無料~605円 ※方法や金額に応じて 仮想通貨:無料 ※ガス代は自己負担 | 日本円:385円または770円 BTC:0.0001〜0.01 BTC |
※2025年3月28日時点の情報
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の手数料の種類
ビットコインを取引する際の手数料として、下記の種類があります。
手数料の種類 | 概要 |
売買手数料(取引手数料) | ビットコインを購入・売却する際に発生する手数料 |
レバレッジ取引の借入手数料 | 取引所から日本円や暗号資産を借りるレバレッジ取引において、借入金の利息として発生する手数料 |
スプレッド | 売値と買値の差額により発生する手数料 |
送金手数料 | ビットコインを送金する際に支払う手数料 |
取引所での売買時にかかる「取引手数料」、ビットコインを外部ウォレットへ送金する際の「出金手数料」、さらにネットワーク混雑状況に応じて変動する「マイナー手数料(ネットワーク手数料)」などです。
手数料の種類と仕組みについて、わかりやすく解説します。
1.売買手数料(取引手数料)
ビットコインの取引で、必ず発生するのが売買手数料(取引手数料)です。とくに長期的に売買する場合、手数料の積み重ねが収益に影響を与えます。
取引所ごとに手数料の設定は異なり、なかには一定の条件下で取引手数料が無料となる取引所も存在します。
取引を始める前に各取引所の手数料を比較し、自身の取引スタイルに適したプラットフォームを選ぶのが大切です。
2.レバレッジ取引の借入手数料
レバレッジ取引とは、自己資金を担保に取引所から資金を借り、本来の資金よりも大きな金額で売買できる取引手法です。少額でも大きな利益を狙える反面、損失も膨らみやすいデメリットが存在します。
レバレッジ取引において、取引所から日本円や暗号資産を借りる際には「借入手数料」が発生します。
売買差益が出たように見えても、手数料を差し引くと利益がほとんど残らない場合もあるため、借入を伴わない現物取引を選ぶのが無難です。
レバレッジ取引を利用する場合は、手数料やリスクを十分理解したうえで慎重に判断しましょう。
3.スプレッド
仮想通貨取引では、取引手数料だけでなく「スプレッド」と呼ばれるコストが発生することがあるため、事前に把握しておきましょう。スプレッドは、仮想通貨の売値と買値の差額のことで、実質的に取引所へ支払う形となります。
取引量が少ない時間帯や急な価格変動が起こった際にはスプレッドが拡大しやすく、想定よりも不利な価格で取引する可能性があります。
スプレッドの仕組みを理解しつつ、なるべく流動性が高いタイミングでの取引を心掛けるのが、コストを抑えるポイントです。
4.日本円の預け入れ・引き出し
ビットコイン取引において、日本円の入出金にかかる手数料も考慮する必要があります。取引を始める際の入金時や、取引後に資金を回収するための出金時に発生するコストです。
手数料の金額は基本的に数百円程度で、一般的な銀行振込手数料と同程度の水準となっています。ただし、取引所や入出金の方法によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
また、手数料はビットコインを他のウォレットに移動させたり、払い出したりする際に発生する「ネットワーク手数料」と異なるため、混同しないよう注意が必要です。
取引コストを抑えるためにも、手数料の仕組みを理解し、最適な方法を選択してください。
5.送金手数料
ビットコインを送金する際には、「送金手数料」が発生します。たとえば、ビットコインを他の人のウォレットアドレスへ送金する場合や、自分が管理する取引所以外のアドレスへ移動させる際に必要な手数料です。
また、個人のパソコンなどに保管しているビットコインを取引所の口座へ預け入れる際にも、手数料が発生する可能性があります。
送金手数料は、ネットワークの混雑状況や送金スピードによって変動し、低すぎると処理スピードが遅くなる傾向にあります。
手数料を抑えつつスムーズに送金するためにも、取引所ごとの設定やネットワーク状況を事前に確認しておきましょう。
ビットコインの手数料が安い取引所の選び方
ビットコイン取引では手数料の安い取引所を選ぶのが重要である一方、単に手数料の安さだけでなく、トータルのコストを考慮した利益計算が求められます。
手数料には、取引手数料や送金手数料など複数の種類があるため、総合的に比較しましょう。
ビットコインでも取引所ごとに価格が異なります。相場が大きく変動しているときには、価格差が広がる傾向にあるためご注意ください。
また、複数の取引所に口座を開設することで、相場状況に応じた有利な取引所を選択できます。損失リスクを分散しながら、ビットコイン取引を進めましょう。
ビットコインの売買ができる取引所の選び方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-howtochooseexchange
ビットコインの手数料負けを防ぐポイント
ビットコインの取引では、手数料が積み重なると利益を圧迫する「手数料負け」が発生するおそれがあります。手数料負けを防ぐポイントは、下記の4つです。
- 手数料の安い暗号資産取引所を選択する
- まとめて入出金・送金する
- 取引所提携の銀行を使う
- Maker注文を活用する
手数料負けを防ぐために、まとめて入出金・送金したり、取引所提携の銀行を利用したりする工夫が必要です。
1.手数料の安い暗号資産取引所を選択する
ビットコイン取引で手数料負けを防ぐためには、手数料の安い取引所選びが重要です。取引所ごとに、取引手数料やスプレッド、日本円の入出金手数料、送金手数料など、各種コストが異なります。
取引所によって取り扱う暗号資産の種類や数が異なるため、ビットコインを取り扱っているか確認しましょう。
2.まとめて入出金・送金する
ビットコインの取引では、入出金や送金時に都度手数料が発生します。手数料を抑えるために、一度にまとめて入金・出金・送金すると、手数料を最小限に抑えられます。
一度にまとめきれない場合には、手数料の無料枠を提供している取引所を選ぶのも一つの手です。手数料無料枠のある取引所を利用すると、手数料負けを防げるため、利益につなげやすくなります。
3.取引所提携の銀行を使う
ビットコインの取引で手数料負けを防ぐためには、暗号資産取引所と提携している銀行を利用するのが有効です。
提携銀行を利用する場合、通常の銀行よりも入出金手数料が安いケースも多く、コストを抑えられます。
普段から利用している銀行と、提携している取引所を選ぶ方法もおすすめです。提携銀行を活用すると、入金や出金の際の手数料負担をさらに軽減できます。
4.Maker注文を活用する
ビットコインの取引で手数料を抑える場合、スプレッドが狭い取引所を選びましょう。
注文方法には「Maker注文」と「Taker注文」の2種類があり、手数料を低く抑えるためには、Maker注文を利用するのがおすすめです。Maker注文は、取引所に流動性を提供する注文方法で、通常、手数料が安く設定されています。
一部の取引所では、Maker注文に対してマイナス手数料(手数料を支払うのではなく、受け取る仕組み)を採用している場合があります。
マイナス手数料を採用している取引所なら、手数料による利益を得られる可能性があるため、相場状況に応じた有利な取引方法を見極めましょう。
ビットコインは手数料の少ない方法で取引しよう
ビットコインの手数料は、取引所によって異なります。入金・出金・送金・取引など、各手数料に異なる金額が設定されています。
手数料負けを防ぐためには、手数料コストを考慮した利益計算が重要です。取引所提携の銀行を利用したり、入出金や送金をまとめたりすると、手数料を抑えられます。今回紹介した対策を活かして、コストを最小限に抑えるのがおすすめです。
ビットコイン取引の現物取引と先物取引の違いについて興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-futuretrading