ステラルーメン(XLM)とは、グローバルな送金や決済を目的として開発されたブロックチェーン「Stellar」上で使用されている、暗号資産(仮想通貨)です。通貨単位は、XLMと表記されます。
ステラルーメン(XLM)は、リップル(XRP)の元開発者であるJed McCaleb氏を中心に立ち上げられたステラ開発財団(Stellar Development Foundation)が管理・運営しています。リップル(XRP)と同様に、法定通貨と暗号資産(仮想通貨)のブリッジ通貨としてスピーディーな送金や決済が可能です。
また、SCP(Stellar Consensus Protocol)と呼ばれている独自のアルゴリズムを導入しており、短時間で安定したトランザクション処理を行うことが出来ます。
通貨記号 | XLM |
提唱者 | Jed McCaleb |
発行上限 | 無し |
承認方法 | SCP |
ハッシュアルゴリズム | 無し |
発行日 | 2014年9月12日 |
ビットバンク取扱開始日 | 2020年9月16日 |
公式サイト | |
ホワイトペーパー | https://resources.stellar.org/hubfs/Stellar_CBDC_Whitepaper.pdf |
ソースコード |
ステラルーメン(XLM)の発行枚数の上限は1000億枚です。年1%ずつ増加していく仕組みで、ビットコイン(BTC)などに存在する半減期はありません。
ステラルーメン(XLM)とリップル(XRP)の違いのひとつに、コンセンサスアルゴリズム(承認方法)の違いがあげられます。ステラルーメンは、SCP(Stellar Consensus Protocol)と呼ばれる承認方法を導入しており、投票で決められた承認者によって取引が承認される仕組みです。一方リップルでは、POC(Proof of Consensus)を導入しており、承認者の80%以上が有効と判断されなければ承認されない仕組みです。
Stellar上で流通するステラルーメン(XLM)の1回の送付にかかる時間は約5秒程とされており、送付時の基本的な手数料は0.00001XLMです。送金をスピーディ且つ、安価な手数料で行えるという特徴があります。
また、Stellarのプラットフォーム内で独自のトークンを発行する事も可能です。こちらは1コイン=1ドルのように法定通貨と価格を連動させる事ができる金融サービス(DApps)を開発する事が可能で、事例としては、AnchorUSDというステーブルコインが実装されています。
ステラ開発財団はサンフランシスコに拠点を置く非営利組織です。人々が使いやすく安全で低コストの金融サービスにアクセスできるよう、オープンで手頃な金融システムの構築をビジョンに掲げています。
Stellarは世界最大級のコンピュータ関連企業であるIBM社と提携して、ブロックチェーンベースのクロスボーダー決済ソリューションを開発しています。高額の手数料や処理の遅延など、従来の国際送金の非効率性とフラストレーションが解消するとされ世界中から注目されています。