11.5万ドルの攻防は弱気筋に軍配 ETH先物の窓埋め完了で下げ止まるか

19日のビットコイン(BTC)円は1721万6154円から取引が始まった。アルトコイン相場の下落が続くなか、東京時間のBTCは再び1700万円割れを窺う展開となるも、欧州勢参入後は買い戻しが入り、1710万円台に戻した。一方、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演への警戒感から、米国市場ではハイテク株に売りが入り、ナスダックが下落。BTCもこれに連れ安となり、米国時間序盤から安値を広げ、終盤には1670万円周辺まで水準を下げた。米国市場引け後には下げ止まるも、上値の重い展開が続き、終値は1669万7400円。ドル建てでは11万5000ドルを下抜け、11万2000ドル台後半で引けた。


本日のBTC相場は値固めが想定される。BTCドルの11万5000ドルでの攻防は弱気筋に軍配が上がったが、相場は75日移動平均線で綺麗に下げ止まった。今月の安値(11万1903ドル≒1654万円)まで依然として若干の下落余地が残っているものの、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のイーサ(ETH)先物は昨日の下落で2週間前の下窓を閉じており、今週のBTC相場の重石となっているアルトコイン売りもそろそろ一服するだろう。本日は7月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えているが、同会合は7月の米雇用統計発表前に開催されており、現状を反映しきれていない。二日後にはパウエル議長の発言も控えていることを鑑みると、議事要旨の市場への影響は軽微だろう。



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bitbank Report 2025/08/20:11.5万ドルの攻防は弱気筋に軍配 ETH先物の窓埋め完了で下げ止まるか