アスター(ASTR)とは、Web3を広げるためのプロジェクトです。レイヤー1ブロックチェーン「Astar Network」とSony Block Solutions Labs開発のLayer 2「Soneium」を結びつけ、日常で使いやすいアプリや決済・DeFiサービスを通じて、Web3.0のメインストリーム化を後押しします。
エコシステムトークンとなる「ASTR」はSoneiumをはじめとしたエコシステムを活性化し、同時にAstar NetworkのガバナンスやdAppステーキングといった中核機能と連動して、さらなる成長を実現します。
通貨記号 | ASTR |
発行者 | STAKE TECHNOLOGIES PTE LTD |
発行上限 | なし |
承認方式 | NPoS |
発行日 | 2022年1月17日 |
ビットバンク取扱開始日 | 2022年9月26日 |
公式サイト | |
ホワイトペーパー | https://github.com/AstarNetwork/plasmdocs/blob/master/wp/en.pdf |
ソースコード |
アスターの開発を主導するSTAKE TECHNOLOGIES PTE LTDは、2019年1月21日に設立されました。同社はブロックチェーンのインフラ開発を中心に事業を展開し、主にPlasm Networkと呼ばれる独自のブロックチェーンの構築や、ブロックチェーン技術を活用した実証実験・商用実装を企業向けに行ってきました。
2021年6月30日には、スケーリングソリューションの開発から、Polkadot上のスマートコントラクト基盤の開発へと主軸を移したことに伴い、Plasm NetworkをAstarへとリブランディングしたことを発表しました。
その後、2022年1月13日にはPolkadotテストネット初のパラチェーンとなり、WASMスマートコントラクトをテストネット上にデプロイしました。そして、2022年1月17日にPolkadotのパラチェーン上でメインネットをローンチしました。
アスターは、インフラの安全性・スケーラビリティを活かしながら、多くのユーザーと開発者を惹きつけるWeb3.0エコシステムを築き、数十億人規模へのWeb3.0普及を目指しています。
dAppステーキングとは、アスターネットワーク上に多くのアプリ開発者を呼び込むための報酬設計として、コアチームが考案した独自のステーキングスキームです。
ASTR保有者は、dAppステーキングのために用意されたポータルを介して、個別のdAppsを選択した上でステーキングできます。そうすることで、ASTR保有者とdApps開発者の両方が報酬としてASTRを受け取ることができます。
アジャイル・コアタイムとは、Polkadotのリレーチェーン資源(Coretime)を柔軟に利用できる新しい仕組みです。プロジェクトは必要な期間だけCoretimeを確保し、その間に独自のブロックチェーン(パラチェーン)を運用できます。これにより、従来のように長期間のスロットをオークションで競り落とす必要がなくなり、オンデマンドで効率的にリレーチェーンのセキュリティや相互運用性を活用できるようになりました。
アスターは、Polkadotにおける初期のパラチェーン接続プロジェクトのひとつです。2021年末に実施されたパラチェーン・オークションで3番目の枠を獲得し、2022年1月にメインネットをローンチしました。その後、Build2Earn(構築して稼ぐ)プログラムやdAppステーキングを導入し、これまでに40種類以上のdAppsを展開しています。
現在、Polkadotエコシステム全体がアジャイル・コアタイムへと移行したことで、アスターを含む各プロジェクトは「長期スロットの確保」から「柔軟なCoretimeの活用」へとシフトしました。これにより、多様なユースケースや短期的な実験にも対応できる環境が整備され、エコシステムの発展が加速しています。
アスターは、ブロックが生成されるたびにASTRが新規発行されるインフレーションの仕組み(266.4 ASTR/ブロック)を採用しています。プロジェクトのローンチ初年度はインフレ率を10%に設定し、新規発行されたASTRはdAppステーキングの報酬やトレジャリー資金として配分されます。
また、アスターはトークンをバーンする仕組みも導入しています。バーンは、トークン保有者がガバナンス投票を通じて提案し、可決された場合に実施されます。バーンの頻度や量については、トークン保有者がバーンの枚数を提案するたびにコミュニティで議論が行われ、可決された場合に実施されます。
ASTRは、Astar Network上の取引手数料の支払いに使用できます。
ASTRは、ブロックチェーンのアップデートに関する投票や、トレジャリー資金の用途を決定するための投票に使用できます。
ASTRは、dApps開発者を呼び込むための報酬として活用されるほか、dAppsオペレーター(開発者)を指名・推薦する際にも使用されます。