警戒感続きBTCはジリ安 今夜はいよいよパウエルFRB議長の講演

21日のビットコイン(BTC)円は1687万4932円から取引が始まった。東京時間序盤は小幅な揉み合いで始まったが、米金利がジリ高となるなか、中盤からはジリ安に推移。欧州勢参入後も買い戻しは乏しく、1670万円周辺まで水準を下げた。米国時間序盤には一時1690万円近辺まで戻すも、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えた警戒感がこの日も続き、終盤には1665万円まで下落し、前日の上げ幅を解消した。米国市場引け後の相場は下げ止まり、終値は1671万5885円となった。


本日は午後11時よりジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が控えている。FF金利先物市場では、議長が利下げに慎重姿勢を貫くとの警戒感から、直近一週間で9月の利下げの確率が92.1%から74.5%まで低下している。尤も、暗号資産(仮想通貨)市場も米株式市場も今週はこうした警戒感から売り優勢となっており、リスクの織り込みはある程度進んでいるとみている。また、週明けにも指摘の通り、労働市場の状況から鑑みて「予防的な利下げ」は現実的な選択肢と言え、今夜は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での決定について断定的な発言は期待できないが、政策調整余地を仄めかす公算が高いと指摘される。警戒感が高まっているだけに、利下げの可能性がチラつけばBTC相場にとってはターニングポイントとなるだろう。



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bitbank Report 2025/08/22:警戒感続きBTCはジリ安 今夜はいよいよパウエルFRB議長の講演