BTC続伸も上値は限定的 FOMC控え警戒感強まる

8日のビットコイン(BTC)円は1405万8779円から取引が始まった。週末の終盤にかけて動意付いたBTCは、週明け東京時間から強含む展開を繰り広げ、欧州勢参入後には1437万円まで上昇した。一方、これによってドル建てBTC相場が9万2000ドルにタッチすると、その後は失速した。米国時間に差し掛かると、今週のFOMCでFRBが来年にかけての利下げを約束しないとの観測から米債利回りが上昇し、BTCは1400万円まで反落した。しかし、トランプ米大統領が今朝方、中国に対するエヌビディア製半導体の販売を許可したと発表すると、相場は1420万円台を回復。その後はやや失速し、終値は1414万2949円となった。


FOMCを前に警戒感が広がる格好となったが、本日はADPの週間平均雇用者数やJOLTs求人件数の発表を控えており、米労働市場の状況次第でこうした警戒感も和らぐ可能性が指摘される。ただ、FOMC最終日を10日に控え、様子見ムードが強まり商いは低調となることが予想され、目先の上値目途は限定的だろう。昨日相場が跳ね返された9万2000ドル(≒1434万円)をクリアできたとしても、直近高値の9万4000ドル(≒1465万円)の上抜けは難しいと指摘される。テクニカルの側面では、BTCのボリンジャーバンドはスクイーズ状態に入っており、次のトレンドの発生を示唆している。FOMCを通過すれば、来週には10・11月の米雇用統計の発表も控えており、相場が大きく動き出すまでもう少しの我慢と言えよう。












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