モナコイン(MONA)とは、掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥の日本初の暗号資産(仮想通貨)です。名前の由来はアスキーアートのキャラクター「モナー」。ネット文化との繋がりが強く、SNSや掲示板での投げ銭、NFT・FTの作成や売買など、幅広く利用されています。
モナコイン(MONA)は、日本の掲示板「2ちゃんねる」で有名なアスキーアート「モナー」をモチーフにして、2013年12月に誕生した国産暗号資産(仮想通貨)です。
ゲーム内の通貨のようなものとして、日本人を中心としたコミュニティで利用されてきました。他の暗号資産(仮想通貨)と大きく異なる点は、モナコイン(MONA)のメインユーザーは日本人であること。現在ではSNSを中心にモナコイン上のNFTプラットフォームであるモナパーティ(Monaparty)で発行されたNFT・FTの無料配布や販売が盛んに行われています。またSNSや掲示板と組み合わせた投げ銭などにも用いられています。
通貨記号 | MONA |
提唱者 | Mr.Watanabe |
発行上限 | 1億512万枚 |
承認方式 | POW |
ハッシュアルゴリズム | Lyra2RE(v2 |
発行日 | 2014年 |
ビットバンク取扱開始日 | 2017年7月21日 |
公式サイト | |
ホワイトペーパー | 無し |
ソースコード |
モナコイン(MONA)の特徴は日本にゆかりがある仮想通貨であるという点にあります。関連情報も日本語で書かれていものが多く、日本人にとっても馴染みやすいことで知られています。保有者のほとんどが日本人であるといわれ、日本で最も普及しているコインです。取引の90%以上が日本の取引所で行われていることからも日本での人気を裏付けています。モナコイン(MONA)を採掘するマイナーもほとんどが日本人であると言われており、ネットワークをセキュアに保つために日々マイニング作業が行われています。
モナコインは「モナーコイン」とも呼ばれており、2ちゃんねる(掲示板)から誕生した仮想通貨で、ビットコイン(BTC)と比較すると世界での知名度はまだまだ低いですが日本での知名度は抜群です。アイコンにアスキーアートの猫のキャラクターである「モナー」が採用されていることも人気の秘訣の一つです。
モナコイン(MONA)の最小単位には製作者の名前が使われておりwatanabeになっています。0.00000001が最小単位です。モナコイン(MONA)の最大供給量は1億512万モナコイン(MONA)に設定されており、ビットコイン(BTC)の2100万枚と比べると多い枚数に設定されています。
モナコイン(MONA)は秋葉原などを中心にコミケや飲食店での決済手段としても利用が可能で、独自のコミュニティが形成されています。モナコイン(MONA)は世界でも珍しい普及の仕方をみせる仮想通貨です。
ほぼすべての暗号資産(仮想通貨)はビットコイン(BTC)に使われるブロックチェーンの概念をもとに作られており、モナコイン(MONA)も同様です。モナコイン(MONA)もビットコイン(BTC)と同じくマイナーが演算作業を行い新規ブロックを作成しブロックチェーンに追加していきます。ブロックチェーンを活用することで改ざんや2重支払いが難しいペイメントネットワークを構築しています。
モナコイン(MONA)は技術的にライトコイン(LTC)に類似する仮想通貨で、ライトコイン(LTC)のソースコードを活用して作成されました。ライトコイン(LTC)はビットコイン(BTC)のソースコードを引用してつくられた仮想通貨です。モナコイン(MONA)の発行後はライトコイン(LTC)のソースコードをもとにした開発が進められてきましたが、最近ではより開発の盛んなビットコイン(BTC)のソースコードを取り込む形での開発も行われています。
モナコイン(MONA)はライトコイン(LTC)やビットコイン(BTC)よりブロックの採掘速度が短ったり、供給量が多いといった違いがあります。モナコイン(MONA)のブロックの採掘速度は90秒で、総供給量は1億512万モナコイン(MONA)に設定されています。
仮想通貨のコードは基本的にオープンソースなものが多く、モナコイン(MONA)とライトコイン(LTC)のような関係の仮想通貨が多く存在します。派生した仮想通貨をフォークコインと呼ぶこともあります。
モナコイン(MONA)は他の暗号資産(仮想通貨)と同様に送金であったり持ち運びに利用することができます。通常の金融システムから切り離された独自のネットワークを活用しており匿名性が高い送金ができます。モナコイン(MONA)のブロックチェーンはインターネットを通じ世界中どこからでもアクセスすることができるため、国境を超えた持ち運びも容易に行うことができます。
トレードの対象として投機目的に利用したり、資産運用にも活用されたりもします。モナコイン(MONA)は他の仮想通貨との値動きの相関性が薄い場合もあり、ポートフォリオ内のリスク分散にも役立つと考えれています。モナコイン(MONA)は時価総額が低く流動性も低いため、強気相場時には暴騰することもあり強い投機需要もあります。
日本ではブログやTwitterを通じた投げ銭にもモナコイン(MONA)が活用される場合があります。ネット上のコミュニティ内での人気は根強く、モナコイン(MONA)を活用したサービスは多数存在します。このようなコミュニティ内での少額単位での決済などにも利用することができます。
特に注目されているサービスとしてモナコイン(MONA)ブロックチェーン上の独自のトークン発行プラットフォームであるモナパーティ(Monaparty)があります。Monapartyはビットコイン(BTC)ブロックチェーン上でトークンを発行できるCounterpartyのモナコイン(MONA)版として2017年にICOが行われたプロジェクトで、Monapartyを利用することで誰でもNFTやFTと呼ばれるトークンを発行することができます。
2021年頃からTwitter上でのNFTの無料配布が頻繁に行われるようになり、Monapartyの自動販売機能(Dispenser)を用いた売買も盛んに行われています。Monaparty上でのNFT、FTのプロジェクトとして代表的なものにイラスト付きのカードを発行できるモナカードや、自動生成されたキャラクターのNFTが定期的に発行されるモナキャラットなどがあります。これらのNFT・FTを売買するときの支払手段や、送付時の手数料としてモナコイン(MONA)が使われており今後NFTの需要の盛り上がりに伴ってモナコイン(MONA)の需要も増える可能性があります。
モナコイン(MONA)の課題は送金速度とハッシュレートの低さにあります。ハッシュレートはモナコインをマイニングする際の計算量を表します。モナコイン(MONA)のハッシュレートは他の仮想通貨に比べて低いことがセキュリティの脆弱性にも繋がっています。
ハッシュレートが低い仮想通貨は51%アタックと呼ばれる2重支払いが行われることがあります。2重支払いが行われやすい暗号資産(仮想通貨)は、受け取り側が着金確定までの時間を伸ばすことが多くあります。送金がブロックチェーンに取り込まれてからブロックが積み上がるほど、2重支払いが難しくなるためこのよう方法を取ることがあります。送金がブロックチェーンに取り込まれてから着金するまでの時間をコンファメーションタイムと呼びます。
モナコイン(MONA)は2018年に51%アタックを利用した2重支払いが行われたことがあります。この時は海外取引所が1000万円程度の被害に遭ったことが報告されています。これによりモナコイン(MONA)のコンファメーションタイムを100ブロック以上に引き上げる取引所も出てきました。ビットコイン(BTC)の場合、多くの取引所ではコンファメーションタイムは2ブロック程度に設定されています。
コンファメーションタイムが引き上がられると実質的に送金速度が下がるため、ユーザーエクスペリエンスが下がります。このためモナコイン(MONA)には高いハッシュレートが求められます。ハッシュレートが上がると51%アタックも発生しづらくなるため、今後の普及にも大きな影響を及ぼすため、重要な課題として挙げられます。
モナコイン(MONA)はビットコイン(BTC)と同様に半減期がある暗号資産(仮想通貨)です。モナコイン(MONA)は半減期を今までで2度迎えています。最大発行枚数は1.05億枚に設定されており、約8割の8480万枚がすでに採掘済みとなっています。
モナコイン(MONA)の半減期は約 3年に一度訪れ一度目の半減期は2017年に行われており、当時は仮想通貨全体が盛り上がったこともありモナコインの価格は暴騰しました。ピーク時には一時2300円を超える価格で取引されることもありました。二度めの半減期は2020年9月に行われ、供給量が12.5モナコイン(MONA)に変更されました。このときも半減期の影響から相場では価格が上がる可能性が囁かれていましたが、さほど大きな影響はなく価格が推移しました。
次回の半減期は2023年の予定となっています。半減期によりマイナーからの売却圧力が減少するため、価格に影響を与えると考えるトレーダーも多く存在します。
モナコイン(MONA)は日本で誕生した暗号資産(仮想通貨)ということもあり保有者が日本に最も多いという珍しいコインです。モナコイン(MONA)は2ちゃんねるからコミュニティが広がり認知度を高めていきました。アスキーアートの猫がメインキャラクターとして採用されているため、可愛らしい印象を持っている人も多いのではないでしょうか。今後の将来はこの日本でどれだけコミュニティを広げることができるかにかかっています。
NFT関連銘柄としてのモナコイン(MONA)の認知度は低いですが、近年ではトークン発行プラットフォームであるMonapartyをもちいたNFTやFTの発行、購入手段としての利用が増えてきています。モナカードを企業が発行する例も出てきており、このまま順調に利用が増えれば将来的にはNFTを購入する手段としてのモナコイン(MONA)の需要が高まるかもしれません。
価格が暴騰することもある変動の大きさから、モナコイン(MONA)は投機商品としても重宝されることがあります。今後、レバレッジ取引などの市場が開かれるとさらにトレードの需要は高まるでしょう。
モナコイン(MONA)は日本での認知度は高いですが、仮想通貨界隈内ではまだまだ認知度が低い分類に入りますが、モナコイン(MONA)は早い段階でビットコイン(BTC)にも導入されたSegWit技術を取り入れるなど開発にも力を入れています。今後も最新の技術を取り入れることで界隈内の認知度を高めることができると考えられています。