長期投資家の売りは一巡した?来週以降も上昇しやすい地合いか

今週の値動き

- 今週のビットコインは8月11日の1761万円から取引が始まりました。週前半は底堅い動きとなり、徐々に安値を切り上げる展開でした。水曜日には過去最高値となる1824万円を記録しました。強い相場が続くと見られましたが、木曜日はアメリカの経済指標が上振れたことで、金融市場全体が売られました。現在の価格も24時間移動平均線(24EMA)を下回っており弱い値動きで週の後半を迎えています。週次でもマイナスで推移しています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。最近は0.01%を超えることも珍しくなく、ロングポジションが増加していることがわかります。一方、昨日価格が下落したことで足元では0.008%近辺で推移しています。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週は高値からの下落時に大きなロングポジションが清算されました。短期のハイレバレッジのポジションが狩られました。デイリーの清算額は1.2億ドルを記録しました。足元でロングポジションが増加していたことから、小幅な値動きでも大きな清算となりました。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は10%近辺で推移しています。乖離率はジリジリ上げており、先物取引は継続的に買われています。10%を大きく超えてくるとバブルの水準となる可能性があり、高値警戒が必要となります。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落傾向となっています。2週間前は大きく上昇する動きがあり、利確売り需要の高まりが確認されていました。一方、現在は下落が続いており、ユーザーが取引所から現物を引き出す動きが見られます。底堅い相場の裏にはしっかりとした買い需要があると考えられます。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、長期で保有されているビットコインの数量になります。足元で下落する動きが継続していましたが、今週は上昇に転じています。長期投資家の短期的な利確売りが一巡した可能性があります。こちらでは売り需要の減退が見られます。
まとめ
- 今週のビットコインは1800万円を突破し、過去最高値を付ける場面もありましたが、木曜日の急落で週次はマイナスで推移しています。デリバティブ市場ではロングポジションの増加が確認されており、下落した際は昨日のような急落が起こりやすい相場と言えます。オンチェーンデータでは概ね強気なシグナルが出ており、底堅い相場を示唆しています。長期投資家のポジション整理も一巡した可能性があり、来週以降も需給面では上昇しやすい展開が想定されます。1800万円を再度突破できるか注目です