マイナーは現物ポジションを増加させる、売り圧力の減少を示唆する

今週の値動き

- 今週のビットコインは12月8日の1405万円から取引が始まりました。先週の週足は0.4%の下落となりましたが、今週も小幅な値動きとなりました。価格も上下に動くもすぐに戻される動きとなりました。今週は概ね1490万円から1390万円のレンジで推移する動きとなり、現在は1440万円台で推移しています。方向感が弱い動きとなっていますが、1400万円台が現在のニュートラルな価格帯のようです。次にレンジのどちらに抜けるかが重要となるでしょう。現在の価格は24時間移動平均線(EMA)を上回っており、今のところはレンジを上に抜ける可能性がやや高い状態です。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、今週マイナスになる場面もありましたが、足元ではプラスで推移しています。現在は0.04%で推移しており、やや無期限先物取引より現物価格が高い状態で取引されています。大きな乖離はみられず、ほぼニュートラルな状態と言えます。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週はレンジの動きとなりましたが、ショートポジションの方がやや大きい清算を記録しました。12月9日に1500万円手前まで上昇した際にデイリーで4100万ドルの清算が発生しました。価格が上昇した後に相場が急落したためロングポジションの清算も発生しましたが1100万ドルの清算に止まりました。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在4.5%で推移しています。ここ2週間は乖離率が縮小傾向にあり、今週は4%近くまで下落する動きもみられました。先物取引では買い控えがみられ、投機家にはリスクオフの動きがみられます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落する動きが継続しています。11月は上昇する場面もありましたが、12月に入り明確に現物が流出しています。現物の流れが変わっており、価格が安くなったため長期の買いが入っている可能性があります。
2.マイナーネットポジション
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- 同指標は、マイナーアドレスの平均増減を示したものとなります。11月後半から同指標は上昇しており、マイナーはビットコインのポジション量を増やしています。市場最大の売り手であるマイナーのポジション動向は今後も注目です。マイナーからの売りが減少すると相場の底値も硬くなっていくでしょう。
まとめ
- 今週のビットコインはレンジの動きとなりましたが、今のところ2.5%ほど上昇しています。デリバティブ市場でも方向感がないことを示すように、ポジションに大きな偏りが無くニュートラルな状態です。オンチェーンでは徐々に売り圧力が減少していることを示唆しており、相場の底堅さの一因となっています。来週以降に現在のレンジをどちらに抜けるかは今後のトレンドを示す重要なポイントとなるでしょう。現在の相場のモメンタムとしてはレンジを上に抜ける可能性が高いと考えられます。








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