トロン(TRX)とは、エンターテイメント関連のサービスを提供する分散型プラットフォームです。TRXは、サービス利用時の決済や送金、ステーキングに使用できます。
通貨記号 | TRX |
発行者 | TRON Foundation Limited |
発行上限 | なし |
承認方式 | DPoS |
発行日 | 2017年8月 |
ビットバンク取扱開始日 | 2025年1月27日 |
公式サイト | |
ホワイトペーパー | |
ソースコード |
トロンは、2017年9月にシンガポールを拠点とするTRON Foundationによって設立された、インターネットの分散化を目指すプロジェクトです。
2018年6月にメインネットをローンチし、イーサリアムと互換性のあるスマートコントラクトやDAppsが稼働するTVM(Tron Virtual Machine)を基盤としたエコシステムを展開しています。
トロンは、独自の仮想マシンであるTVMを基盤とし、イーサリアム互換のスマートコントラクトプラットフォームとして分散型エコシステムの構築を目指しています。
トロンは、DPoS(Delegated Proof of Stake)とPBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)を組み合わせたコンセンサスメカニズムを採用し、高い処理能力を備えたブロックチェーンを実現するとともに、ブロックの承認時間を短縮しています。
このコンセンサスメカニズムでは、保有者の投票によって6時間ごとに選出された27のSR(Super Representatives)と呼ばれるバリデーターが、ブロックの承認を行っています。
SRへの立候補には9,999 TRXのバーンが必要であり、SRへの投票には保有TRXのステーキングが必要です。また、ネットワークの安定性を確保するため、SR全体の2/3以上が正常である必要があります。
不正を働いたSRは次回投票にて支持を得られなくなる可能性が高いことから、システムの正常性が担保されています。
仮想マシン(TVM)は、トロンエコシステム専用に開発されたチューリング完全な仮想マシンであり、スマートコントラクトの実行環境を提供します。
TVMはEVM(Ethereum Virtual Machine)と基本的に互換性があり、Solidityで記述されたスマートコントラクトをトロンネットワーク上で実行できます。
TRXの発行上限は設定されておらず、独自のトークンエコノミクスにより供給量が動的に変動します。2017年の発行当初は年率インフレ設計でしたが、その後、償却メカニズムを導入することで、循環供給量を調整し、インフレ率を抑制する仕組みを実装しています。
TRXは、プロジェクトの運営や意思決定に関わるガバナンス投票に使用できます。
TRXは、ステーキングすることでネットワークの安全性向上に貢献し、その見返りとして報酬を得ることができます。
TRXは、トロンネットワーク上での取引手数料の支払いに使用できます。