BTCは下に往って来い 底堅くも不安定な値動きに

11日のビットコイン(BTC)円は1435万1949円から取引が始まった。FOMCを通過し、パウエルFRB議長の発言を消化する形で東京時間のこの日の相場は売り優勢で1400万円周辺まで下値を広げたが、節目9万ドル(≒1399万円)周辺で買い支えられると、欧州時間は売り一巡となり1410万円での揉み合いに転じた。米国時間序盤には再び弱含むも、FOMCの金利見通しが懸念されていたほどタカ派的でなかったことから米国株相場が反発。BTCにも買い戻しが入り、相場は東京時間の下げ幅を奪回した。米国市場引け後には1460万円近辺まで水準を戻し、終値は1441万円となった。


FRBによる来年の利下げには、回数やタイミングを巡って不透明感が残るものの、金利見通しは1回の利下げが維持されたほか、本日からはバランスシートの拡大も再開されることで、BTC相場の下値は堅かった。ただ、年末のホリデーシーズンに差し掛かり、流動性の低下からか相場はチョッピーな値動きとなっている。来週16日の米雇用統計までは目星い指標の発表もなく、目先も不安定な値動きが続くだろう。他方、テクニカルの側面では、BTCドルの一目均衡表で転換線が基準線を上抜き、早期の買いシグナルが1つ点灯している。遅行スパンの相場実体上抜けも視野に入ってきており、テクニカル的なセンチメントは徐々に改善していると言えよう。米雇用統計が追加利下げを正当化する結果となれば、BTCは1500万円上抜けを試すだろう。











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