BTC週足は上下に振れつつ横ばい 今年最後のFOMCでどう動く?

1日〜7日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比6万9604円(0.49%)安の1406万1499円と、上下に振れつつも小幅に下落した。
週明け1日、およそ1400万円から1300万円の間で下に往って来いを演じ、BTCは底堅さを示したが、その後は1450万円周辺で上げ渋る展開が続くと、4日の米新規失業保険申請件数が上振れたことで、相場の地合いはやや緩んだ。翌5日には、今週のFOMCを控えて米債利回りが上昇し、BTC相場の上値を圧迫。相場は1400万円を僅かに下回って週末を迎えた。
7日米国時間から不安定な推移となるも、1400万円周辺を維持し、週足終値ベースではほぼ変わらずとなった。

今週は9日〜10日に今年最後のFOMCが控えている。FF金利先物市場では、25ベーシスポイント(bp)の利下げの確率が90%弱織り込まれており、市場の注目としてはドットプロットで示される来年の金利見通しと言えるだろう。
ただ、11月21日のウィリアムズ総裁の発言を皮切りに市場が急転直下で12月の利下げを織り込んだ形だが、今年のFOMCで投票権を持つ人物のうち、利下げを明確に支持しているのは2名だけだ。FRBのナンバー3的な立ち位置のニューヨーク連銀総裁が利下げ支持に傾いたため、市場への影響力も大きかったと言えるが、10月と11月の雇用や物価のデータが出揃っていないなか、残り10人の票がどれだけ利下げに投じられるかは現実的に不透明と言え、今回の会合でも意見の隔たりの深さが強調されることが予想される。
この点を踏まえても、やはり焦点はドットプロットと言えるが、データが出揃っていないということは、既定路線からタカ派的な方向に傾く可能性も低いと言えよう。また、ドットプロットにおける2026年の政策金利の中心傾向(Central Tendency)は徐々に低下してきており、来年の利下げ予想回数が増えれば、BTC相場の支援材料となろう。
先週は9万4000ドル(≒1458万円)の上抜けに失敗したBTCだが、今週こそは再度上値を試すか。上値目途として指摘したフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しの9万8000ドルや、節目10万ドルが密集するエリア(≒1519万円〜1550万円)の上抜けに成功すれば、底入れの確度が増すだろう。




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bitbank Report 2025/12/08:BTC週足は上下に振れつつ横ばい 今年最後のFOMCでどう動く?









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