BTCは9.4万ドルトライ失敗で失速 底堅い推移は続くか

4日のビットコイン(BTC)円は1452万1218円から取引が始まった。東京時間は9万4000ドル水準となる1460万円を試し、一時はショートカバーを伴って1500万円にタッチするも、その後は買いが続かず、元の水準まで押し返された。欧州勢参入後は小甘い推移に転じ、1440万円近辺まで下落すると、11月29日までの1週間の米新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少したことで、米国時間序盤のBTCは1424万円まで下落した。しかし、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が引き下げられるとの見方は根強く、その後のBTCは不安定ながらも底堅く推移し、終値は1432万1409円と小幅な下落にとどまった。


本日もBTCは9万4000ドルを試す展開が見込まれる。失業保険申請件数の減少によって、FF金利先物市場では12月の利下げ観測が若干後退したが、12月と1月の利下げが依然としてコンセンサスとなっている。米国株相場もハイテク企業を筆頭に底堅い推移が続くなか、ビットコインETFからの大きな資金流出にも歯止めが掛かっており、BTCの下値は堅いと指摘される。本日は延期されていた9月の米個人消費支出(PCE)の発表を控えているが、3カ月前のデータのため、市場予想から余程のブレがない限り、材料視されないだろう。その他、本日はミシガン大学の12月消費者調査も控えており、11月からのインフレ期待の減速傾向が継続すれば、BTC相場の支援材料となるだろう。



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bitbank Report 2025/12/05:BTCは9.4万ドルトライ失敗で失速 底堅い推移は続くか








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