オンチェーンデータには変化が見られる、需給が改善している可能性あり

今週の値動き

- 今週のビットコインは12月1日の1413万円から取引が始まりました。今週の相場は月曜日から強く売られる動きになりました。一時1300万円近辺まで下落しましたが、火曜日に下落幅を全て戻し、ボラティリティが高い動きがありました。週半ばになると底堅い推移が戻り、上値を追う場面もありました。昨日は1420万円を割り込む動きもありましたが、サポートされ価格は1430万円台で推移しています。現在は24時間移動平均線(24EMA)を僅かに下回っていますが、底堅い推移も見られます。このまま1420万円の上位を維持できれば、来週も高値を目指す動きもあるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラス圏を回復しています。先週まではマイナスで推移する場面がありましたが、今週は価格が上昇したためロングポジションの比率が上昇しました。ロングポジションの比率が回復したため、再度上値が重くなる可能性があります。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週は上昇方向への動きがありましたが、ショートポジションの清算は小幅に止まりました。2日にはデイリーで3700万ドルの清算がありました。ここ最近のロングポジションの清算に比べるとさほど大きくはありませんでした。今週の価格上昇は現物買いによるものであったと考えられます。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在5.5%程度で推移しています。11月後半には一時3.5%まで下落しましたが、乖離率は徐々に拡大しています。一方、今年の最低水準と同程度となっており、デリバティブ市場では依然として慎重なトレーダーが多くいると考えられます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で明確に下落しています。ここ数週間は横ばいか小幅に上昇する動きが見られていましたが、現在は動きに変化が見られ、現物が取引所から引き出されています。相場に新規の買いが入っている可能性を示唆しています。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、長期で保有されているビットコインの変化になります。長期投資家のポジションは10月半ばから下落傾向となり、相場の下落と重なっていました。長期投資家のポジションは1300万円を付けた後から下落が止まり、横ばい推移となっています。長期投資家のポジションが増加傾向に変われば、相場も底堅さを取り戻すことが予想されます。
まとめ
- 今週のビットコインは週始めに強く売られる場面がありましたが、即座に買い戻され、相場には買いが戻ってきているようです。今週もプラスとなれば2週連続で陽線となり、相場の雰囲気も変わってくるでしょう。デリバティブ市場では無期限先物でロングポジション比率の増加が見られますが、先物市場を見る限りはまだ強い買いが戻ってきている状況にはありません。相場がもう一段高になると、徐々にデリバティブ市場でも買いが戻ってくるでしょう。オンチェーンデータではこれまで下落していた指標に変化が見られ、需給に変化がでている可能性があります。今年の始値近辺まで価格が下落しているため、長期的な買いが入り始めている可能性があります。相場のトレンドが反転する動きはまだありませんが、安値圏では底堅い動きが見られ、モメンタムの変化があります。
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