BTC続伸で12万ドルを回復 そろそろ調整にも注意か

2日のビットコイン(BTC)円は1744万6934円から取引が始まり、東京時間は材料待ちで1750万円周辺での揉み合いに終始した。欧州時間に入っても相場は方向感を示せずやや弱含みに推移したが、米株先物の上昇に連れて1760万円まで上昇した。米国時間序盤には、米ダラス連銀のローガン総裁がインフレへの警戒感を示したことで、相場は一時1750万円まで下落するも、市場が米政府機関閉鎖の影響を見極めようとするなか米金利が反落し、BTCは1770万円まで上昇。この日も米国株相場が堅調に推移したこともあり、終盤には1780万円にタッチした。終値にかけてはやや水準を下げ、1772万9335円で引けた。ドル建てでは節目の12万ドル(≒1766万円)を回復し、12万1000ドル(≒1780万円)にタッチしている。


BTCはドル建てでダブルボトムのネックライン上抜けに成功し、一気に心理的節目の12万ドルを回復した。本日は米雇用統計の発表が延期される可能性が高いことから、ISMの非製造業PMIに注目が集まる。市場予想では前月から若干の悪化が予想されており、利下げ期待が再びBTC相場の支えとなるか。また、米政府機関の閉鎖が解除される見通しは未だついておらず、予測市場のポリマーケットでは今月中旬まで閉鎖が続くことがコンセンサスとなっており、BTCへの資金逃避はもう少し続きそうだ。一方、昨日の金(ゴールド)相場は利食いが入り反落している。BTCのオプション市場では12万ドル以上のストライクを物色する動きは確認されず、仮にもう一段上昇した後には調整が入る可能性に注意したい。


