ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)を項目別に比較!将来性に期待できるのはどっち?
ビットコインとリップル(XRP)はどちらも世間的に有名な仮想通貨です。ただ、具体的な違いがわからず、購入を検討する際に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ビットコインとリップル(XRP)の基本的な違いから、時価総額・発行上限・コンセンサスアルゴリズムなどを一覧表でわかりやすく比較しています。さらに、過去の価格推移や今後の価格予想、購入方法まで詳しく解説しています。
【この記事を読むとわかること】
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ビットコインとリップル(XRP)の違いを理解して、自分に合った仮想通貨を購入したい方はぜひ参考にしてください。
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の違いを項目別に紹介
ビットコインとリップル(XRP)の違いを以下の項目別に紹介します。
- 時価総額
- 開発目的
- 発行上限
- コンセンサスアルゴリズム
- 送金スピード
項目 | ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) |
時価総額 | 約184.4兆円 | 約4.8兆円 |
開発目的 | 発行管理者不要の通貨システムを作ることが目的 | 中央管理者を存在させ、低コストで素早く送金できるシステムを作ることが目的 |
発行上限 | 2100万枚 | 1000億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW (Proof of Work) | XRP LCP (XRP Ledger Consensus Protocol) |
送金スピード | 約10分 | 3〜5秒 |
※2024年3月時点の情報
時価総額
時価総額は「発行数量×通貨価格」で計算できるため、数値が大きいほど人気の通貨だといえます。
2024年3月時点でビットコインの時価総額は、仮想通貨の中でトップです。一方、リップル(XRP)の時価総額は6位です。
仮想通貨 | 時価総額 |
ビットコイン (BTC) | 約200.2兆円 |
イーサリアム (ETH) | 約64.1兆円 |
テザー (USDT) | 約15.6兆円 |
ソラナ (SOL) | 約12.8兆円 |
バイナンスコイン (BNB) | 約12.6兆円 |
リップル (XRP) | 約5.4兆円 |
USD コイン (USDC) | 約4.7兆円 |
参考:CoinMarketCap
リップル(XRP)の時価総額は決して低くありません。ビットコインの時価総額が飛び抜けて高い状況となっています。
開発目的
項目 | ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) |
開発目的 | 発行管理者不要の通貨システムを作ることが目的 | 中央管理者を存在しており、低コストで素早く送金できるシステムを作ることが目的 |
ビットコインは、中央集権的な金融システムに依存せず、個人間で直接的に価値を送受信できる「分散型の通貨システム」として設計されました。
一方リップル(XRP)は、主に金融機関における国際送金の効率化を目的として開発されました。リップル(XRP)のシステムを利用することで、従来の国際送金に比べてコストを削減、送金速度が大幅に向上しています。
ビットコインは個人間の通貨取引に重点を置いているのに対し、リップル(XRP)は金融機関の送金システム効率化に主眼を置いている点が大きな違いといえます。
発行上限
項目 | ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) |
発行上限 | 2,100万枚 | 1,000億枚 |
ビットコインの発行上限は2,100万枚と定められています。発行上限はビットコインのプロトコル(設計)に組み込まれており、将来的にも変更される予定はありません。
一方、リップル(XRP)の発行上限は1,000億枚です。ただし、リップル(XRP)はすべて発行済み(2024年3月時点)であり、リップル社が管理しています。
コンセンサスアルゴリズム
項目 | ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) |
コンセンサスアルゴリズム | PoW (Proof of Work) | XRP LCP (XRP Ledger Consensus Protocol) |
コンセンサスアルゴリズムとは、仮想通貨ネットワーク内の参加者が、取引の正当性やブロックチェーンの状態について合意形成する仕組みを指します。
ビットコイン(BTC)は、PoWと呼ばれるアルゴリズムを採用しています。マイナーと呼ばれる参加者が、複雑な計算問題を解くことで新たなブロックを生成し、ネットワークの合意形成を行う仕組みです。
計算問題を解くためには多大な計算リソースが必要となるため、マイナーは対価としてビットコインを受け取ります。
一方、リップル(XRP)は「XRP LCP」という独自のアルゴリズムを採用しています。アルゴリズムは、バリデータと呼ばれる参加者が取引の検証と合意形成を行う仕組みです。
PoWとは異なり膨大な計算を必要としないため、リップルのネットワークは高速な取引処理を実現しています。
送金スピード
項目 | ビットコイン(BTC) | リップル(XRP) |
送金スピード | 約10分 | 3〜5秒 |
ビットコイン(BTC)は、取引が承認されるまでに約10分を要します。PoWの仕組みでは膨大な計算が必要で、ブロックの生成に時間がかかるためです。ネットワークの混雑状況によっては、さらに長い時間がかかる場合もあります。
一方リップル(XRP)は、送金スピードが3〜5秒と高速です。また、ネットワークの混雑状況に左右されにくいため、安定した送金速度を維持できます。リップル(XRP)は国際送金に適した仮想通貨といえるでしょう。
ビットコイン(BTC)を保有するメリット・デメリット
続いて、各仮想通貨を保有するメリット・デメリットを確認しましょう。まず、ビットコインから見ていきましょう。
メリット
ビットコインのメリットは、以下のとおりです。
メリット | 詳細 |
管理者がいない非中央集権型通貨である | ビットコインは発行主体が存在しないため、運営元の都合によるコントロールを防止できる。 |
セキュリティが高い | ビットコインはブロックチェーンが高いセキュリティを採用していることから、仮想通貨の中でも安全性が高い。 |
法定通貨として利用している国がある | 法定通貨として利用している国もあり、今後の普及次第では信頼性が高まる。 |
買い物にも利用できる | 買い物に利用できる店舗がいくつかあるため、普及次第で安定性が高まる。 |
ビットコインは、世界的に有名かつ信頼性の高い仮想通貨で、買い物に利用できたり法定通貨として認定されたりしています。ビットコインは今後の普及によって、より安定した仮想通貨となることが期待されます。
さらに、ブロックチェーンによるセキュリティの高さもメリットです。ブロックチェーン技術によって、取引記録がネットワーク上のコンピューターに分散して保存されるため、データの改ざんが困難であるためです。
デメリット
ビットコインは時価総額が仮想通貨の中でも群を抜いて高いため、価格の変動額が大きくなります。
ビットコインの価格は市場の需要と供給によって大きく左右されるため、短期間で大幅な価格変動が起こる場合もあります。
また、ビットコインの価格が下落した場合、回復までに長い時間がかかるケースもあります。ビットコインへの投資は、価格変動のリスクを十分に理解した上で実施しましょう。
リップル(XRP)を保有するメリット・デメリット
続いて、リップル(XRP)を保有するメリットとデメリットについて解説します。
メリット
リップル(XRP)を保有するメリットは、以下のとおりです。
メリット | 詳細 |
国際送金が低コストになる | 一般的な国際送金システムと比べて低コストである。 |
シンプルな送金システムを利用できる | 一般的に海外送金は中継銀行を経由しなければならないが、リップルなら直接送金できる。 |
世界中の金融機関と連携している | リップル社は世界中の主要な金融機関と提携している。 |
送金の効率化に重きを置いたリップル(XRP)は、送金システムのメリットが多数あります。
たとえば、一般的な国際送金システム「SWIFT」とリップル(XRP)の送金システムを比較してみましょう。
国際送金システム(SWIFT) | リップル | |
送金時間 | 2~5営業日 | 3~5秒 |
手数料 | 25~65ドル | 0.03円 |
また、リップル社は世界中の金融機関と提携しており、日本ではみずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャル・グループなどと提携しています。信頼性の高い通貨で取引したい方は、投資対象として検討してみましょう。
デメリット
リップル(XRP)は米証券取引委員会(SEC)との裁判が完全に解決しておらず、今後の動向によっては相場に悪影響を及ぼす可能性があります。
リップル社と創設者らは、2020年12月にSECから、リップル(XRP)を有価証券として登録せずに販売したことが違法であるとして提訴されました。2023年7月、SECとリップル社は和解に至り、個人向けに販売されたXRPは有価証券ではないと認められましたが、完全に解決していません(2024年3月時点)。
今後の動向によってはリップル(XRP)の価値に影響する可能性があるため、投資する場合は注視しておきましょう。
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の価格推移と将来性
ビットコインとリップル(XRP)の価格は、多少の上下こそあるものの、年々上昇しています。これから仮想通貨の購入を進めていくなかで、「今後の価格は上がるのか」と不安に思う場面も出てきます。
購入時の不安を解消するためにも、ビットコインとリップル(XRP)の価格推移や将来性を確認しておきましょう。
ビットコイン(BTC)
ビットコインの価格推移は以下のとおりです。
年 | 1BTCの価格 |
2009年 | ー |
2017年 | 255万円を突破 |
2018年 | 4.5万円付近まで下落 |
2021年 | 770万円ドルを突破 |
2022年 | 240万円付近まで暴落 |
2023年 | 10月までは400万円台、その後高騰 |
2024年 | (3月時点)950万円 |
2033年(10年後) | 約4億円 |
※AI(PricePrediction)による予測
2023年から2024年にかけては、ビットコインETFという投資商品が米証券取引委員会(SEC)により認定されたことで、価格が高騰しています。
AIによる予測では、10年後には約4億円に上昇するといわれています。あくまで予測だという点を考慮して、投資の判断材料にしてみましょう。
リップル(XRP)
リップル(XRP)の価格推移は以下のとおりです。
年代 | 価格 |
2012年 | 数円程度 |
2017年 | 一時的に350円台を超える |
2018年 | 価格が低迷 |
2023年 | 50〜100円台 |
2024年 | (3月時点)約90円 |
2033年(10年後) | 3,991円 |
※AI(PricePrediction)による予測
リップル(XRP)は2017年のピーク時から下落して、2024年3月時点では100円台で推移しています。
AIによる予測では10年後に約4,000円と、ビットコインに比べると低い水準です。しかし、2024年の90円から考えると、約4300%の上昇であるため、今後に期待されている仮想通貨といえます。
リップル(XRP)の今後については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-ripplesfuture
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)は結局どっちがいいの?
ビットコインとリップル(XRP)は特徴が異なるため、それぞれ購入が向いているタイプも変化します。
どちらの仮想通貨購入が適切か確認するためにも、各通貨の保有が向いている人の特徴を確認しておきましょう。
ビットコイン(BTC)の保有が向いている人
ビットコインの保有が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
向いている人の特徴 | 説明 |
長期投資志向である | ・ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、長期的な価値保存手段としての可能性が認識されている |
市場認知を重視しているう | ・ビットコインは仮想通貨の中でもとくに知名度が高い |
リスクの許容範囲が大きい | ・ビットコインは価格の変動が激しい |
ビットコインは世界的に有名なコインであり、時価総額がもっとも高いコインです(2024年3月現在)。将来性に期待し、長期目線で投資を実施したい方にはビットコインがおすすめです。
時価総額が高い分、価格の下落幅が大きくなるため、損失リスクを考慮して慎重な投資を心がけましょう。
リップル(XRP)の保有が向いている人
リップル(XRP)の保有が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
向いている人の特徴 | 説明 |
実用を重視している | ・リップルは実際の金融取引に利用されることが多い |
新技術を重視している | ・リップルは比較的新しい技術を使用しており、規制や市場の変化によって価値が大きく変動する |
リップル(XRP)は送金の効率性を重視した仮想通貨で、ビットコインとは開発目的が異なります。
投資対象として有力でありつつ、送金面での実用性もあるため、金融取引で有利に立ち回りたい方におすすめです。
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の買い方
ビットコインとリップル(XRP)は、以下の3ステップで購入できます。
- STEP1:口座を開設する
- STEP2:日本円を入金する
- STEP3:XRP(リップル)を購入する
口座開設は仮想通貨取引所のホームページから、案内に沿って必要情報を入力すると5〜10分程度で完了します。さらに、本人確認書類をスマホで提出すると、翌営業日に口座を開設できます。
口座を開設したら、仮想通貨を購入するために日本円を入金しましょう。国内仮想通貨取引所「bitbank」の場合は「住信SBIネット銀行」か「GMOあおぞらネット銀行」へ振り込みます。
日本円の入金が完了したら、仮想通貨の購入に進みます。多くの取引所はパソコンとスマホアプリから手軽に購入可能です。
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)のよくある質問
ビットコインとリップル(XRP)に関してよくある質問を3つ用意しました。投資を検討している方は、回答を参考にしてください。
- ビットコイン(BTC)からリップル(XRP)に変換できますか?
- ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の値動きは連動してる?
- ビットコイン(BTC)・リップル(XRP)・イーサリアム(ETH)との違いは何ですか?
ビットコイン(BTC)からリップル(XRP)に変換できますか?
ビットコインを直接リップル(XRP)に変換はできません。
仮想通貨取引所を利用すると、ビットコインを一旦法定通貨(円やドルなど)に換金してから、リップル(XRP)を購入できます。
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の値動きは連動してる?
ビットコインとリップル(XRP)の値動きは、完全に連動しているわけではありません。しかし、両者の価格は仮想通貨市場全体の動向に影響を受けやすいため、ある程度の相関関係が見られます。
たとえば、仮想通貨市場が上昇トレンドにある場合、ビットコインとリップル(XRP)の両方が上昇する傾向にあります。
ただし、個別の要因(規制の変更、経済ニュースなど)によって、特定の通貨価格のみが変動する場合もあるため、保有通貨のチャートは定期的に確認しましょう。
ビットコイン(BTC)・リップル(XRP)・イーサリアム(ETH)との違いは何ですか?
イーサリアムはビットコインやリップル(XRP)と違い、分散型アプリケーション(DApp)のプラットフォームとして機能します。イーサリアムは、スマートコントラクトと呼ばれる技術によって、さまざまなアプリケーション開発の基盤となります。
イーサリアムの特徴や今後については、以下の記事を参考にしてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-futureofethereum
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の違いを理解して購入してみよう!
ビットコインとリップル(XRP)は、開発目的やコンセンサスアルゴリズム、発行上限などの面で定義が異なります。
どちらの仮想通貨もメリット・デメリットが存在するため、自分の性格や投資スタイルに合った仮想通貨を選ぶことが大切です。
ビットコインとリップル(XRP)は、両方とも国内取引所・販売所で手に入ります。各通貨に投資する際は、信頼性・安全性ともに高い国内取引所の口座開設から始めましょう。