仮想通貨のデイトレードはどんな投資手法?始め方や5つのコツを丁寧に解説
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仮想通貨のデイトレードは、短時間での取引を繰り返すことで利益を得る投資手法です。
短期間で利益を獲得しやすい手法である一方、損失を回避しつつ利益を上げるためには、正しい知識の取得が必要です。
本記事では仮想通貨のデイトレードについて、メリット・デメリットや向いている人・向いていない人の特徴を詳しく解説しています。
また、デイトレードの始め方についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
仮想通貨のデイトレードとはどんな投資手法?
仮想通貨のデイトレードとは、仮想通貨を購入して売却するまでのプロセスを、1日のうちに複数回実施する投資手法のことです。
デイトレードのポイントは、短時間での価格変動を捉え、迅速な取引を行う点にあります。
仮想通貨市場は24時間営業かつ、他の金融商品と比べて値動きが大きいため、デイトレードに適しているといえます。
ただし、その分損失リスクも伴うので、市場の動向を綿密に分析して、一時の感情に左右されない取引を意識しなければいけません。
デイトレードに興味を持った方は、メリット・デメリットも確認してみましょう。
仮想通貨でデイトレードを実施するメリット
仮想通貨でデイトレードを実施するメリットとして、以下の3点が存在します。
- 好きな時に取引できる
- 短期間で大きな利益を狙える
- 当日中に取引が終わる
各メリットについて詳しく解説します。
好きな時に取引できる
仮想通貨デイトレードは、あなたの好きな時間に取引ができます。
株式や債券市場と異なり、仮想通貨市場は24時間365日稼働しているため、生活スタイルやスケジュールに合わせて、いつでも取引を実施可能です。
仕事や家庭の都合で平日の日中に取引が難しい方でも、夜間や週末に取引を実施できるため、投資家にとって都合の良い投資方法といえます。
短期間で大きな利益を狙える
デイトレードのもうひとつの特徴は、短期間で利益を狙える点です。
仮想通貨市場はボラティリティ(価格変動の激しさ)が高く、1日のうちに大幅な価格変動を起こす可能性があります。
そのため、適切なタイミングで取引を実施すると、短時間でリターンを得るチャンスがあります。ただし、同時にリスクを伴うため、市場分析とリスク管理が不可欠です。
デイトレードと似た手法で「スキャルピング」と呼ばれる手法があります。スキャルピングは、デイトレードよりさらに短期間で取引を行い利益を積み重ねます。
当日中に取引が終わる
デイトレードは、取引が当日中に完結する点もメリットです。
当日中にポジション(保有通貨)を清算するため、翌日への持ち越しによる損失リスクが発生することはありません。
また、価格を就寝中に気にする必要がなくなるため、長期投資に比べて精神的な負担が少なく、投資戦略を柔軟に切り替えられます。
仮想通貨でデイトレードを実施するデメリット
仮想通貨でデイトレードを行う場合、デメリットも理解しておきましょう。
- 売買手数料の負担が大きい
- 損失が大きくなる場合もある
- 他の方法と比べて難易度が高い
各デメリットについて詳しく解説します。
売買手数料の負担が大きい
仮想通貨のデイトレードでは、売買手数料の負担が大きくなる傾向にあります。
デイトレードでは、市場の価格変動を利用して頻繁に取引を行うため、手数料が積み重なると利益も減少します。とくに取引回数が多いトレーダーの場合、手数料の影響は無視できません。
取引回数の見直しを行いつつ、利益を最大化させるためにも、手数料の少ない取引所を選びましょう。
損失が大きくなる場合もある
仮想通貨のデイトレードを実施する際には、損失が大きくなるリスクも考慮しておきましょう。
仮想通貨市場は、他の金融商品と比べてボラティリティが高い傾向にあり、少額からでも利益を狙えます。
一方、市場の動きによっては予想外の損失を被る可能性も否定できません。
そのため、投資額の管理や損切りルールの設定、感情に左右されない冷静な判断が求められます。
また、市場の動向を正確に読むためには、投資に関する知識と経験も必要です。デイトレードのリスクを把握してから始めましょう。
長期投資と比べて難易度が高い
仮想通貨のデイトレードは、長期的に通貨を保有して利益を狙う「長期投資」と比べて、難易度が高いです。
デイトレードで利益を得るためには、短時間の市場動向を分析するスキルが必要となるため、投資初心者には難しいかもしれません。
また、価格変動に対して感情的にならない精神力も不可欠です。投資初心者の方は、まず無料で始められる「デモトレード」で取引の雰囲気をつかみましょう。
仮想通貨デイトレードが向いている人・向いていない人の特徴
以下の表に、仮想通貨デイトレードが向いている人と向いていない人の特徴をまとめました。
向いている人の特徴 | 向いていない人の特徴 | |
特徴1 | 資金効率の良いトレードを求める | 損失によるストレスを避けたい |
特徴2 | 市場動向に感情を流されない | まとまった時間が取れない |
特徴3 | ポジションを翌日に持ち越したくない | 仮想通貨の取引経験がない |
デイトレードは、当日中に取引が終了するため、就寝時や就業時まで価格変動を気にしたくない方に向いています。
また、デイトレードは1日の間に複数回売買を繰り返すため、ある程度まとまった時間が取れる方にもおすすめです。
ただ、デイトレードは分析スキルや経験に加え、価格変動に左右されない精神力が必要となる難易度の高い投資手法です。
本記事を参考に、デイトレードがあなたに向いているか判断してみましょう。
仮想通貨デイトレードの始め方
仮想通貨デイトレードは、以下の手順で始められます。
- 取引所で口座を開設する
- 売買する仮想通貨を決める
- 相場を見ながら取引を行う
各ステップで詳しく解説します。
1.取引所で口座を開設する
仮想通貨デイトレードを始める最初のステップは、金融庁から認可を受けた取引所での口座開設です。
国内仮想通貨取引所「bitbank」を例に、取引所の開設ステップを以下に示します。
- 仮想通貨取引所の新規口座開設ページにアクセス
- メールアドレスを登録
- 届いたメールから登録用ページにアクセス
- 氏名や住所など個人情報を記入
- 取引の目的や投資経験などの情報を記入
- 本人確認書類を提出
口座開設は数分程度で完了します。パソコンだけでなくスマホからでも手続きできます。
2.売買する仮想通貨を決める
デイトレードを実施するにあたり、どの仮想通貨で取引するかを決めましょう。
ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨は、売買回数が多くボラティリティも大きいため、デイトレード向きの通貨といえます。
通貨を選ぶ際には、各通貨の特性を理解しつつ、取引スタイルやリスク許容度に合わせた選択をしましょう。
3.相場を見ながら取引を行う
仮想通貨取引を始める前に、以下2つの分析方法で市場の流れを把握しましょう。
- ファンダメンタルズ分析:市況を分析しながら取引を行う
- テクニカル分析:過去の価格変動や取引データをもとに、将来の価格動向を予測する手法
上記の分析方法を活用すると、市場の状況やトレンドを把握できるため、効果的な取引戦略を立てやすくなります。
デイトレードにおいて重要な分析手法なので、利益を上げるためにも理解しておきましょう。
仮想通貨のデイトレードを実施する際のコツ5選
仮想通貨のデイトレードを実施する際には、以下5つのコツを意識してみましょう。
- 情報収集を欠かさない
- 少額から取引する
- 有名な仮想通貨から始めてみる
- 損切りルールを決める
- テクニカル分析を行う
1.情報収集を欠かさない
仮想通貨デイトレードにおいて、最新情報を収集する意識は大切です。仮想通貨関連のニュースや取引所のチャート、世界の経済状況など幅広く情報を集めましょう。
情報収集は適切な取引のタイミングを見極めるために必要で、投資戦略を立てるうえの基礎となります。
また、リアルタイムの市場データやニュースを把握しておくと、予期せぬ市場変動にも素早く対応できます。
デイトレードで利益を上げたり、リスクを軽減したりするために、常に最新の情報を収集しましょう。
2.少額から取引する
デイトレードを始める際には、まず少額から取引を始めましょう。
少額取引は損失を最小限に抑えられるため、心理的なプレッシャーを減らしつつ、投資経験を積み重ねられます。
投資経験を積み重ねてから、徐々に取引金額を増やしましょう。
3.有名な仮想通貨から始めてみる
デイトレードは、「ビットコイン」や「イーサリアム」などの有名な仮想通貨から始めましょう。
有名な通貨は出来高(取引しやすさを表す指標)が高く、取引を成立させやすいメリットがあります。さらに、有名な通貨の場合、インターネットや書籍で関連情報を豊富に得られます。
4.損切りルールを決める
仮想通貨のデイトレードにおいて、損切りルールの設定は損失を最小限に抑えるために必要です。
損切りルールの決め方に正解はありませんが、以下の設定方法が一般的です。
- ◯〇円損したら売却する
- 買値から△△円下がったら売却する
- トレンドラインを下回ったら損切りする
上記のように、明確に数字で観測できるルールを決めておきましょう。
5.テクニカル分析を行う
テクニカル分析とは、過去の価格変動をチャートに表示して、市場のトレンドやパターンを読み解く分析手法です。
過去の価格変動からチャートの動きをある程度予測できるため、デイトレードで利益を出しやすくなります。
仮想通貨のデイトレードに関するよくある質問
最後に、仮想通貨のデイトレードに関するよくある質問3つを紹介します。
- デイトレードを始めるためにはどれくらいの資金が必要ですか?
- デイトレードにおすすめの銘柄はありますか?
- デイトレードにかかる税金はどのくらいですか?。
デイトレードを始めるためにはどれくらいの資金が必要ですか?
デイトレードを始めるための必要資金は、仮想通貨の価格や取引所の最低取引額によって異なります。
bitbankでビットコインを購入する場合は、0.0001BTC(約670円)から売買できます。少額から取引したい方は、最低注文数量が低く設定されている取引所を選びましょう。
デイトレードにおすすめの銘柄はありますか?
デイトレードにおすすめの銘柄は、流動性が高く注目度の高い仮想通貨です。
たとえば、ビットコインやイーサリアム、リップルなどは、流動性の高さからデイトレードに適しているといえます。
ただし、取引銘柄はリスク許容度や取引スタイルに合わせる必要があります。通貨ごとの特徴を理解したうえで、あなたに適した銘柄を選びましょう。
デイトレードにかかる税金はどのくらいですか?
日本における仮想通貨のデイトレードによる利益は、雑所得として課税されます。
税率は他の所得と合算して計算され、最大55%(所得税45%、住民税10%)の税金が課されます。さらに利益が20万円を超える場合、会社員の方も「確定申告」が必要です。
デイトレードによる利益に対する税金は、年間の総利益にもとづいて計算されます。取引記録を正確に保管し、適切な確定申告を行いましょう。
仮想通貨のデイトレードを始めてみよう
仮想通貨デイトレードは、短期間で利益を狙える投資方法です。
ただし、投資手法の中でも難易度は比較的高めです。情報収集や損切りルールの設定、テクニカル分析の実施など、利益を出すためのポイントは多く存在します。
初心者の方はリスクを抑えるためにも、まずは少額から取引を始めてみましょう。経験やスキルを積みながら、徐々に投資額を増やすことで、勝率も上がりやすくなります。
デイトレードを始めるためには、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。安全性や手数料、使いやすさなどの項目を中心に検討して、あなたに最適な取引所を選びましょう。