イーサリアムの買い方を紹介!買う時の4つの注意点や将来性も解説
イーサリアム(ETH)は仮想通貨の中でも、多くの投資家に認知されている通貨です。投資初心者の方にも人気の通貨ですが「買い方がわからない」と悩む方は多いでしょう。
本記事ではイーサリアムの買い方や買うときに意識すべきポイント、イーサリアムの将来性などを解説しています。
イーサリアムとは?
イーサリアム(ETH)は、「スマートコントラクト」が特徴の暗号資産(仮想通貨)です。
スマートコントラクトを使用すれば、お金と商品のやり取りを自動的に実施できます。また、ブロックチェーン技術も採用しているため、改ざんが困難である点も特徴です。
イーサリアムは2023年10月現在、仮想通貨の中でビットコインに次ぐ時価総額となっています。
イーサリアムの買い方を3STEPで解説
国内仮想通貨取引所「bitbank」を例に、イーサリアムの買い方を以下3ステップで解説します。
- 口座を開設する
- 日本円を入金する
- イーサリアムを購入する
STEP1:口座を開設する
まずは、以下の手順に沿って仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
- 仮想通貨取引所の新規口座開設ページにアクセス
- メールアドレスを登録
- 届いたメールから登録用ページにアクセス
- 氏名や住所など個人情報を記入
- 取引の目的や投資経験などの情報を記入
- 本人確認書類を提出
パソコンだけでなくスマホからでも手続きできます。口座開設は数分程度で完了します。
STEP2:日本円を入金する
次に、パソコンまたはスマホから日本円を口座に入金します。
取引所によって振込先の銀行が異なるので、仮想通貨取引所の口座を開設する前に対象の銀行を確認しておくとよいでしょう。bitbankの場合、GMOあおぞら銀行ネット銀行または住信SBIネット銀行が対象です。
STEP3:イーサリアムを購入する
日本円を口座に入金したら、パソコンまたはスマホでイーサリアムを購入できるようになります。
仮想通貨の購入場所には販売所と取引所がありますが、投資初心者の方には、シンプルな売買ができる販売所での取引をおすすめします。
イーサリアムを購入するときに知っておきたい4つのポイント
イーサリアムはビットコインに次ぐ有名な仮想通貨なので、購入する際のポイントはほとんど変わりません。ただ、ポイントを理解せずに購入すると損する可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
時間や銘柄を分散してリスクを低減する
イーサリアム投資で損失リスクを抑えたい方には、投資のタイミングを統一する「積立投資」や銘柄を分散させる「分散投資」がおすすめです。
積立投資は定期的に決まった金額を投資するため、イーサリアムの価格が高いときは少なく、安いときは多くの通貨を購入できます。そのため、高値掴みを回避しつつ低リスクで投資ができます。
分散投資は、イーサリアムと逆の値動きをする通貨や資産(株式や債券)を購入して、損失リスクを低減する方法です。イーサリアムへの投資方法に悩んでいる方は、一度実践してみるとよいでしょう。
少額から始める
初心者の方はいきなり大金を投資するのではなく、少額投資から始めましょう。
投資を成功させるためには、通貨に関する基本知識はもちろん、チャート分析などのテクニックも必要です。損失のリスクを防ぐためにも最初は少額からはじめて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしましょう。
情報収集してから購入する
投資する前に、イーサリアムに関する情報を集めておきましょう。あらかじめ知識をつけておくと、明確な投資判断ができるようになり、損失を回避しやすくなります。
特に以下2つのイーサリアムに関する情報は、投資前に把握しておきましょう。
項目 | 内容 |
ブロックチェーン | データを「ブロック」として連鎖させて記録する技術。 |
スマートコントラクト | コンピュータプログラムで契約の内容や条件を定める技術。 |
損切りルールを決めておく
投資の前に「損切りルール」を決めておくことも重要です。あらかじめ損切りルールを決めておかないと、損失を取り返そうとしてさらに損失額が膨らんでしまうかもしれません。
損切りルールの決め方に正解はありませんが、以下のような決め方が一般的です。
- ◯〇円損したら売却する
- 買値から△△円下がったら売却する
- トレンドラインを下回ったら損切りする
上記のように、明確に数字で観測できるルールを決めておきましょう。
イーサリアムを購入するときの売買手数料と入出金手数料
イーサリアムを購入する際は、仮想通貨取引所や販売所が決定した売買、入出金手数料を支払う必要があります。今回は、bitbankで購入したときの手数料を例にそれぞれ解説していきます。
取引所の場合
仮想通貨を売買する場所として「取引所」と「販売所」の2種類があります。取引所は投資家と直接取引する場所で、手数料が販売所よりも安いです。
取引所で発生する手数料には、「売買手数料」と「入出金手数料」があります。まずは、売買手数料から見ていきましょう。
通貨名 | メイカー※1 | テイカ―※2 |
ETH/JPY (イーサリアム/日本円) | -0.02% | 0.12% |
BTC/JPY (ビットコイン/日本円) | -0.02% | 0.12% |
LTC/JPY (ライトコイン/日本円) | -0.02% | 0.12% |
XRP/JPY (リップル/日本円) | -0.02% | 0.12% |
MONA/JPY (モナコイン/日本円) | -0.02% | 0.12% |
※1 取引板に新規注文を並べて、市場に流動性を作る投資家
※2 取引板に並ぶ価格で注文する投資家
参考:bitbank「売買手数料」
テイカーは基本的に取引板から購入するため、売買手数料を支払う必要があります。一方、メイカーは取引板に新規注文を提供しているため、取引所から手数料を受け取れるのです。
次に、メジャーな通貨や日本円の入出金にかかる手数料を紹介します。
通貨名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
日本円 | 無料 | ・550円 ・770円(3万円以上) |
ETH(イーサリアム) | 無料 | 0.005 ETH |
BTC(ビットコイン) | 無料 | 0.0006 BTC |
LTC(ライトコイン) | 無料 | 0.001 LTC |
XRP(リップル) | 無料 | 0.15 XRP |
MONA(モナコイン) | 無料 | 0.001 MONA |
入金時の手数料は基本的に無料ですが、出金時は通貨の種類に応じた手数料が発生します。手数料を抑えるためにも、出金はなるべくまとめて行うとよいでしょう。
販売所の場合
販売所は仮想通貨取引所と取引する場所で、売値と買値の価格差であるスプレッドが、売買手数料の代わりに発生します。
スプレッドは市場に出回る通貨の流動性や価格の変動などで変化するため、明確な金額は決まっていません。2023年10月22日時点の、bitbankにおけるイーサリアムの買値と売値は以下の通りです。
- 買値:0.001ETH=約250円
- 売値:0.001ETH=約238円
取引所の売買手数料と比べると、販売所のスプレッドは高くなる傾向にあります。
売買手数料 | スプレッド | |
取引所 | 約3円 | 発生しない |
販売所 | - | 約123円 |
※0.01ETH(2023年10月22日現在で約2,450円)を購入した場合
また、メジャーな通貨や日本円の入出金にかかる手数料は、以下のとおりです。
bitbankの場合、販売所の入出金手数料は取引所の価格と同様の設定です。それぞれの仕組みや売買、手数料(スプレッド)を参考に、どちらがあなたに向いているか判断しましょう。
イーサリアムは将来性あり!3つの理由を紹介
イーサリアムは、以下3つの理由から将来性のある仮想通貨といわれています。
- アップデートにより価格が高騰する傾向がある
- アプリケーションの開発が進んでいる
- EEAによって価値が高まる可能性がある
イーサリアムの将来性に魅力を感じたら、販売所や取引所で投資を始めてみましょう。
アップデートにより価格が高騰する傾向がある
イーサリアムは過去に何度かアップデートをされており、アップデート直後の価格は上昇する傾向にあります。イーサリアムのアップデートは、主にセキュリティの強化や供給量の調整などが行われます。
例えば、直近では2023年4月にShanghai(シャンハイ)アップデートが行われ、アップデート後に価格が上昇しました。
2024年にはDencun(デンクン)アップデートが予定されています。これからイーサリアムへ投資を考えている方は、アップデートのタイミングを狙ってみてもよいでしょう。
アプリケーションの開発が進んでいる
イーサリアムはただの仮想通貨ではなく、スマートコントラクトでアプリケーションを実行できるプラットフォームでもあります。
アプリケーションには主に、金融関連サービスやゲームなどがあります。また、改ざんされにくい特性を生かした高セキュリティの取引も可能です。近年はNFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)もブームになってきており、NFTの技術にもスマートコントラクトが利用されています。
今後、スマートコントラクトを用いたアプリケーションやNFTが日常生活に普及すると、さらに、イーサリアムの価値が上昇するかもしれません。スマートコントラクトの今後に期待しましょう。
EEAによって価値が高まる可能性がある
EEA(Enterprise Ethereum Alliance:イーサリアム企業連合)と呼ばれる団体のバックアップによって、将来的にイーサリアムの価値が上がる可能性もあります。
EEAには、ビジネスに対してイーサリアム技術を導入するための支援を行う「Enterprise Ethereum(エンタープライズイーサリアム)」というプロジェクトがあります。
EEAに参画しているのは、マイクロソフトやJ.P.モルガン、NTTデータなど大手企業です。これらの大企業の支援を受けて開発が進むと、イーサリアムの価値がさらに上昇するかもしれません。
これからイーサリアムを保有する方は、EEAの動きにも注目しましょう。
イーサリアムについてよくある質問
最後にイーサリアムについてよくある質問を3つ紹介します。
- イーサリアムは日本円でいくらですか?
- イーサリアムの最低購入金額は?
- イーサリアム以外のおすすめ通貨はありますか?
イーサリアムは日本円でいくらですか?
2023年10月現在、1ETHは日本円で約24万円です。ただし、今後価格が大きく変わる可能性もあるため、投資する際はリアルタイムの情報を参考にしてみてください。
イーサリアムの最低購入金額は?
bitbankでは2023年10月現在、イーサリアムを0.001ETH単位(約250円〜)から購入できます。
2022年は100円台から購入できる時期もありましたが、2023年4月から10月までは230〜280円の価格帯で推移しています。
イーサリアム以外のおすすめ通貨はありますか?
イーサリアム以外でおすすめの通貨は、以下表のとおりです。
通貨名 | 特徴 |
ビットコイン(BTC) | 最初に誕生した仮想通貨で価値がもっとも高い |
リップル(XRP) | 取引スピードが早い |
ドージコイン(DOGE) | 約1分毎に10,000 DOGEが発行されており、発行枚数に上限がない |
ライトコイン(LTC) | ビットコインよりも安く、早く送金できる |
ビットコインキャッシュ(BCC) | ビットコインよりも送金遅延が発生しにくい |
モナコイン(MONA) | 決済面においてセキュリティが高く使いやすい |
通貨にはそれぞれ特徴があり、価格の動きも異なります。イーサリアム以外の通貨に投資してみるのも良い経験になるでしょう。
イーサリアムの買い方を理解したら少額から取引をはじめてみよう
イーサリアムを含む仮想通貨は小数点単位から購入可能です。損失リスクを抑えるためにも、投資初心者の方は少額から始めてみましょう。
また、イーサリアムには、スマホアプリやゲームなどを動かすプラットフォームの側面もあります。今後開発が進むと、イーサリアムの価値はさらに上昇すると予想されています。将来性が期待されているイーサリアムを今のうちに購入して、利益を狙うのもよいでしょう。