仮想通貨(ビットコイン)の取引時間は?価格が変動しやすい時間帯も解説
仮想通貨(ビットコイン)は、株式と比べて価格変動が大きい傾向にあります。
また、時間帯だけでなく「特定の曜日」も価格変動に関わります。利益を積み重ねるためには、価格が動く時間や曜日を覚える必要があるのです。
本記事では、仮想通貨(ビットコイン)を取引できる時間や価格が変動しやすい時間帯について解説しています。取引のコツや注意点も解説していますので、売買する際の参考にしてみてください。
仮想通貨(ビットコイン)の取引時間とは?
仮想通貨取引で利益を積み重ねるためにも、まずは取引可能な時間帯から押さえましょう。
本章では、仮想通貨の取引時間について詳しく解説します。
仮想通貨は24時間365日取引できる
仮想通貨は24時間365日取引可能で、日々仕事に追われて忙しい会社員の方でも投資に取り組めます。
株式投資は、各国の証券取引所が開場している時間のみ売買可能です。一方、仮想通貨は24時間365日対応の販売所や取引所で取り扱っているため、いつでも売買できます。
就寝中でも価値が変動していたり、世界情勢の影響を受けやすかったりとデメリットもありますが、仮想通貨は「取引しやすい金融商品」と言えます。
土日祝日も取引できる
仮想通貨は、世界規模で取引が行われている金融商品です。日本時間や祝日が考慮されておらず、土日祝(日本時間)でも取引可能です。
土日祝でも取引ができるため、平日は忙しくて休日しか取引できない方でも、仮想通貨取引を始められます。
仕事が忙しくて株式や債券投資に手を出せない方は、仮想通貨取引を検討してみましょう。
曜日によって値動きが異なる
仮想通貨はいつでも取引ができる性質上、曜日によって値動きが異なります。トルコのコジャエリ大学経済経営学部ではビットコインを対象に、曜日の違いによるボラティリティ(価格変動率)とリターンの変化に関する研究を行いました。
曜日 | リターン |
月曜日 | 1%有意水準※1でプラス |
火曜日 | 1%有意水準でプラス |
水曜日 | リターンは有意ではない |
木曜日 | リターンは有意ではない |
金曜日 | リターンは有意ではない |
土曜日 | 5%有意水準でプラス |
日曜日 | 10%有意水準でプラス |
※研究期間:2010年7月18日~9月30日
※1統計的な結果が「偶然の事象ではない」と証明するための基準値。上記の場合、事象発生確率が1%未満である場合「統計的に意味がある」とみなされる。
上記の研究から、月・火・土・日曜日にリターンが上昇しやすいと統計的に証明されました。
仮想通貨(ビットコイン)の価格が動く取引時間帯は?
仮想通貨は、1日のチャートの値動きに特定の傾向が見られます。
本章では、国内仮想通貨取引所「bitbank」のデータを用いて、取引時間帯別のビットコインの値動きを解説します。
9時・21時〜23時・1時台は上がる傾向
2015年〜2020年のデータを解析した結果、ビットコインは「9時・21時〜23時・1時台」に価格上昇する傾向にありました。時間帯としては「朝」と「夜〜深夜」です。
【根拠】
- 日本時間9時は、毎日の始値~終値、安値~高値が発表される時間(株式市場の開場時間)
- 米国株式の取引開始時間が日本時間(夏時間)で21時
上記の考察から、ビットコインの価格が発表されるタイミングや、海外の株式市場が開場する時間帯は「投資の狙い目」と言えます。
2時・4時・12時・15時台は落ち着く傾向
2015年〜2020年のデータによると、ビットコインの相場は「2時・4時・12時・15時台」と早朝や海外の株式市場が閉場している時間帯に落ち着く傾向がありました。
短期的にトレードをする予定の方は、価格が上昇する時間帯と落ち着く時間帯を把握して、適切なタイミングを狙いましょう。ただし、今回の分析はあくまで統計的な結果であるため、例外的なケースもあります。
仮想通貨(ビットコイン)の取引を始める手順
仮想通貨の取引は難しいと思われがちですが、意外とスムーズに進められます。
本章では国内仮想通貨取引所「bitbank」を例に、取引開始までの3つの手順を詳しく解説します。
- 口座を開設する
- 日本円を入金する
- 仮想通貨を購入する
一つひとつ確認していきましょう。
1.口座を開設する
取引を開始するためには、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。口座開設の手順は以下のとおりです。
- 口座開設ページアクセス
- メールアドレスを入力
- 届いたメールに記載されたURLをタップ
- 必要情報を入力
- 本人確認書類を提出
本人確認書類の提出まではスマホで一貫して行えるため、5〜10分程度で完了します。早ければ翌営業日までに本人確認書類の承認と口座開設手続きが終了します。
2.日本円を入金する
口座を開設したら、仮想通貨を購入するために日本円を入金します。
bitbankの場合、住信SBIネット銀行かGMOあおぞらネット銀行へ振り込みを行います。
3.仮想通貨を購入する
日本円を入金したら、早速仮想通貨を購入しましょう。仮想通貨の取引場所は「販売所」と「取引所」の2種類に分かれています。
販売所は手数料が高めに設定されている一方、初心者でも操作しやすいように設計された取引画面や、シンプルな取引方法が用意されています。
取引所は、注文方法が複雑かつ操作難易度も高いため、中〜上級者向けの取引場所と言えるでしょう。初心者の方は販売所での取引に慣れてから、取引所でのトレードにチャレンジしてみましょう。
販売所と取引所に関する情報はこちらの記事も確認してみて下さい
口座に入金してから反映されるまでの時間
入金から取引所の口座に反映されるまでの時間を理解すると、時間に余裕をもった取引ができるようになります。
本章では、国内仮想通貨取引所「bitbank」において、日本円を入金した場合と仮想通貨を入金した場合の反映時間を紹介しています。
日本円を入金した場合
bitbankでは指定銀行口座(住信SBIネット銀行かGMOあおぞらネット銀行)への入金が確認され次第、資金が口座に反映されます。
反映される時間は、振込元が全銀ネットワーク※2の利用有無で変わります。
※2:金融機関相互のやり取りをオンライン処理で行えるようにしたシステム
全銀ネットワーク利用の有無 | 反映時間の目安 |
利用している金融機関 | 通常15分〜1時間程度で反映(24時間365日) |
利用していない金融機関 | ・営業時間内に振り込んだ場合、当日反映 ・営業時間外に振り込んだ場合、翌営業日に反映 |
できるだけ早く入金を完了させたい方は、全銀ネットワーク利用の金融機関を選びましょう。
仮想通貨を入金した場合
仮想通貨の入金反映時間の目安は30〜60分程度です。
仮想通貨は、通貨によって定められた承認回数※3を経た後に入金されます。承認数が通貨ごとに異なるのは、通貨によってブロックチェーンやセキュリティの構造が異なるためです。
※3:仮想通貨の取引がネットワーク上で確認された回数
一般的には、承認数が少ないほど短時間で入金が反映されます。bitbankにおいては、主要な仮想通貨の承認回数は以下のように設定されています。
ネットワーク | 入金下限/回 | 必要承認回数 | |
日本円 | - | なし | - |
BTC (ビットコイン) | Bitcoin | 0.001 | 2回 |
LTC (ライトコイン) | Litecoin | 0.001 | 6回 |
XRP (リップル) | XRP | 0.1 | 6回 |
ETH (イーサリアム) | Ethereum | 0.001 | 24回 |
MONA (モナコイン) | Monacoin | 0.01 | 100回 |
通貨の種類によって入金反映までの時間は異なるため、余裕をもって入金しましょう。
仮想通貨の取引完了までにかかる時間
以下の条件に該当する場合、日本円で仮想通貨を購入するまでの時間は「20分〜1時間程度」です。
条件 | 時間 |
全銀ネットワークを利用している金融機関で入 | 15~1時間程度 |
販売所での取引 | 5分前後 |
取引所での成行注文 | 5分前後 |
取引所で行う指値注文は、設定価格に到達するまで注文が確定しないため、時間がかかる傾向にあります。できるだけ早く取引を確定したい場合は、「販売所での取引」や「取引所の成行注文」を行いましょう。
仮想通貨(ビットコイン)を取引を行う際の注意点
仮想通貨取引の注意点を理解せずに始めると、思わぬ損失につながる可能性があります。
- 価格の変動率(ボラティリティ)が大きい
- 著名人の発言やニュースに影響を受けやすい
- ハッキングリスクがある
3つの注意点を取引前に理解して、仮想通貨で利益を獲得しましょう。
価格の変動率(ボラティリティ)が大きい
仮想通貨は、価格の変動性(ボラティリティ)が大きい資産です。ボラティリティが大きくなると、狙える利益も増えますが、価格が下がった時のリスクも増大します。
ボラティリティのリスクを抑えるためには、長期的に通貨を保有する「長期投資」や、定期的に通貨を購入する「積立投資」が効果的です。
また、少額から取引を行うのもリスクを抑える手段として有効です。特に初心者の方は、仮想通貨のボラティリティに慣れてから、徐々に投資額を大きくする投資戦略がおすすめです。
著名人の発言やニュースに影響を受けやすい
仮想通貨の価格は、著名人の発言やニュースに影響を受けやすいです。
例えば、2021年の5月13日にイーロンマスクは、テスラがビットコイン使用車両の購入を中止するとツイートしました。結果、2021年5月9日には630万円台だったビットコインの価格が、5月16日には510万円台まで暴落しました(約20%の下落)。
仮想通貨の価格は、短時間で一気に変動する傾向にあります。SNSやニュースアプリで、仮想通貨に関わる最新のコンテンツをチェックしておきましょう。
ハッキングリスクがある
仮想通貨取引所にはハッキングリスクがあり、過去にも何度か通貨が外部に流出しています。
過去に起こったハッキングの中には、数億〜数百億円単位で通貨が盗まれた事件も存在します。
仮想通貨は日本円やドルなどに比べて歴史が浅く、他の金融商品と比べてまだまだ懸念点があります。仮想通貨取引口座を開設する場合、セキュリティが整った取引所を選択しましょう。
仮想通貨(ビットコイン)を取引する際のコツ
仮想通貨の取引で利益を上げるためには、以下3つのポイントを理解しておく必要があります。
- 最新情報をチェックする
- レバレッジを効かせる
- 複数のトレード手法を使ってみる
投資初心者の方は、しっかり確認しておきましょう。
最新情報をチェックする
仮想通貨は著名人の発言やニュースで価格が変動しやすいため、最新情報をチェックすると、利益が増えるかもしれません。
例えば、2023年10月24日にビットコインETFの承認確率が高まったことで、ビットコインの価格は20%上昇しました。
仮想通貨は24時間365日取引されているため、日本時間の早朝や深夜でも価格が変動します。心身の健康を犠牲しない程度に、日々最新情報にアンテナを張っておきましょう。
レバレッジを効かせる
投資額にレバレッジを効かせると、通常の取引以上のリターンが狙えます。例えば、レバレッジを2倍効かせた場合の利益は、以下表のとおりです。
レバレッジ | 投資額 | 売却額 | 利益 |
なし(1倍) | 20,000円 | 30,000円 | 10,000円 |
2倍 | 20,000円 | 40,000円 | 20,000円 |
※購入価格から1万円価格が上昇した場合を想定
ただし、レバレッジを効かせるとリターンが大きくなる一方、損失リスクも大きくなります。レバレッジを利用する際は、リスクの大きさも考慮しておきましょう。
複数のトレード手法を使ってみる
仮想通貨のトレード方法は多岐にわたり、投資目的で使い分けると、効率的に投資を行えます。
取引手法 | 内容 |
スキャルピング | 数秒〜数分間で頻繁に取引を行う手法 |
デイトレード | 1日に複数回の取引を行う手法。スキャルピングより1回あたりの取引間隔が長い |
スイングトレード | 数日〜数週間保有し、中期的な価格の変動を狙う手法 |
長期保有 | 年単位で通貨を保有して、長期的な値上がりを狙う手法 |
短期的に利益を求める場合はスキャルピングトレードやデイトレード、中長期的に利益を求めるならスイングトレードや長期投資を行うなど、投資目的に合った手法を選択しましょう。
24時間365日取引できる仮想通貨(ビットコイン)投資を始めてみよう
仮想通貨は中央管理者(通貨の運営や管理を行う組織)がいないため、24時間365日取引できます。年中無休で売買できるため、仕事や育児が忙しい方にも適していると言えます。
仮想通貨の価格は、私たちが寝ている早朝や深夜、土日祝日でも絶えず変動しています。利益を積み重ねるためにも、あなたが取引できる時間帯の中で、価格が変動しやすいタイミングを把握しておきましょう。
仮想通貨の取引を始めるためには、口座開設が必要です。取引を始めたい方は本記事を参考にして、仮想通貨口座を開設してみましょう。