仮想通貨デモトレードは投資初心者におすすめ?メリットやデメリットを紹介

初めての仮想通貨取引で、いきなり資金を使うのは不安だと思います。仮想通貨取引を円滑に進めるためには、取引ツールの操作や価格変動に対して慣れる必要があります。
デモトレードなら、資金を使わずに本番同様の取引ができるため、仮想通貨取引を始める前に練習ツールとしておすすめです。
本記事では、デモトレードのメリットやデメリット、仮想通貨の練習方法を解説しています。
仮想通貨デモトレードとは?

仮想通貨デモトレードは「架空の資金」を使って取引できるツールです。資金を使う必要がないため、リスクなしでトレードの練習ができます。
特に初めて仮想通貨取引を行う方は、取引ツールや価格変動の大きさに慣れていない可能性があるため、デモトレードが向いていると言えます。
仮想通貨デモトレードを利用するメリット
仮想通貨デモトレードを利用するメリットは、以下のとおりです。
- 損益を気にせず取引練習ができる
- 複数のFX会社の取引ツールを試せる
- トレード戦略を気軽に試せる
一つひとつ確認しましょう。
損益を気にせず取引練習ができる
デモトレードは架空の資金を使うため、損益を気にせずに取引が可能です。仮に失敗したとしても損失を抱えることはないので、精神的な負担なしでトレードを実施できます。
特に仮想通貨は金融商品の中でも価格の変動が大きいため、想像以上に損失を抱える可能性があります。
まずは、デモトレードで損益を気にせずに取引の練習を実施してみましょう。
複数の仮想通貨会社の取引ツールを試せる
デモトレードは無料で利用できるため、複数の仮想通貨会社が提供しているツールを気軽に試せます。
取引ツールには多彩な機能があるため、最初から完璧に使いこなすのは難しいです。例えば、bitbankの発注画面を見てみましょう。

仮想通貨投資が初めての場合、各項目の意味や発注単位を把握するのも一苦労です。本番前にデモトレードを行うと、取引ツールに慣れてからトレードを開始できます。
トレード戦略を気軽に試せる
デモトレードはリスクなしでトレード戦略を気軽に実践できるため、投資中級者、上級者でも利用する価値があります。
トレードには数多くの投資戦略やテクニカル指標が存在するため、デモトレードは取引前の練習ツールとしても活用できます。
以下の画像は、bitbankのテクニカル指標を選択する画面です。

デモトレードを利用して、どのテクニカル指標があなたに合っているか試してみましょう。
仮想通貨デモトレードを利用するデメリット
仮想通貨デモトレードにはメリットだけでなく、以下3つのデメリットも存在します。
- 実際の取引とのギャップを感じやすくなる
- 本番の取引をするのが怖くなる
- 雑な取引に慣れてしまう
それぞれ解説します。
実際の取引とのギャップを感じやすくなる
デモトレードを行うと、実際の取引とのギャップを感じやすくなります。
デモトレードで負けたとしても、資金は一切減らないためストレスを感じることもありません。資金を使わない環境下でのトレードは、本番の取引時と心理状況が異なるのです。
ある程度デモトレードで取引の練習を実施したあとは、本番の取引へ徐々に移行しましょう。
本番の取引をするのが怖くなる
デモトレードを長期間行うと、本番の取引が怖くなる可能性もあります。デモトレードの成績が悪い場合、「このまま本番に移行したら負ける」と思ってしまいます。
本番への移行が不安な方は、デモトレードの勝率が良くなるまで徹底的に仮想通貨取引を勉強してみましょう。
雑な取引に慣れてしまう
デモトレードは損失リスクなしで練習できるため、以下のような雑な取引に慣れてしまう可能性もあります。
- トレードルールを守らない
- 取引を完結させずにほったらかしにする
- 売買の実績を振り返らない
雑な取引に慣れたまま本番に移行すると、大きな損失を抱えてしまう危険性が高くなります。
デモトレードである程度取引ツールの操作性や概要を理解したら、すぐに本番の取引へ移行しましょう。
仮想通貨デモトレードが向いている人の特徴
仮想通貨デモトレードが向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 仮想通貨取引歴が浅い
- 実践形式で仮想通貨取引を勉強したい
それぞれ解説します。
仮想通貨取引歴が浅い
仮想通貨の取引歴が浅い方は、デモトレードで取引自体に慣れるとよいでしょう。仮想通貨投資を始めたばかりの場合、以下の項目で悩む可能性があります。
- 取引ツールの使い方
- 発注単位
- 価格変動の感覚
悩みを抱えたまま本番の取引を始めると、取引ツールの操作を間違える可能性もあります。まずは、デモトレードで取引に慣れてから本番に移るとよいでしょう。
実戦形式で仮想通貨取引を勉強したい
仮想通貨取引に慣れている方も、実戦形式で取引を勉強したい場合、デモトレードを活用できます。仮想通貨取引には、短期取引(デイトレード、スキャルピング)や長期取引など複数の手法が存在します。
取引手法 | 概要 |
スキャルピング | 数秒~数分に1回取引を行う手法 |
デイトレード | 数分~1日に1回取引を行う手法 |
スイングトレード | 2~3日に1回取引を行う手法 |
ただ、勉強したばかりの取引手法をいきなり実戦で使うのはリスクが高いです。まずは、デモトレードで新しい手法を試してみましょう。
仮想通貨デモトレードが向いていない人の特徴
仮想通貨デモトレードに向いていない方の特徴は、以下のとおりです。
- 仮想通貨取引に慣れている
- 長期間デモトレードしか行っていない
それぞれ確認していきましょう。
仮想通貨取引に慣れている
仮想通貨取引に慣れている方には、デモトレードは向いていません。
デモトレードはあくまでも「取引に慣れるまでの取引ツール」です。仮想通貨に慣れている方が使っても、ほとんどメリットがありません。
ただ、デモトレードは「新しい取引戦略」を試す際の練習台としても活用できます。仮想通貨取引に慣れている方は、取引戦略を試す際にデモトレードの利用を検討してみましょう。
長期間デモトレードしか行っていない
長時間デモトレードのみを行うと、本番の取引経験を積めません。本番はデモトレードとは異なり、損失リスクやプレッシャーが負担としてかかります。
そのため、長期間デモトレードを行うと、本番とのギャップを感じる可能性があります。
デモトレードだけを長期間行わずに、本番の取引へ徐々に移行しましょう。
仮想通貨取引はデモトレードより少額取引の方がおすすめ
デモトレードは、取引ツールの操作性や取引戦略の練習を無料で行える優れものです。ただ、仮想通貨取引を長期的に続けるなら「少額取引」の方がおすすめです。
ここでは、少額取引がおすすめな理由を紹介します。
- メンタルを鍛えられる
- 売買タイミングを学べる
それぞれ解説します。
メンタルを鍛えられる
少額取引はデモトレードと異なり、本番の取引特有の緊張感があり、仮想通貨投資に対するメンタルが強くなります。
デモトレードの場合、損失リスクが一切ないため、資金が目減りするプレッシャーもほとんどありません。一方、本番の取引は失敗すると資金がその分減ってしまうため、精神的なプレッシャーが大きくなります。
少額取引なら、仮に負けたとしても損失額も少ないので、メンタルが折れる可能性も低くなります。デモトレードで取引ツールの操作性を理解したら、余裕資金で少額から投資を始めてみましょう。
売買タイミングを学べる
少額取引はデモトレードとは違い、適当な取引を行うと損失が発生してしまうため、売買タイミングを実践で学びやすいです。
売買タイミングは、以下項目で判断しています。
- ローソク足
- チャートの形
- テクニカル指標
- 市場状況
これらはデモトレードでも確認できますが、損失リスクが「ゼロ」の状態では、なかなか本腰を入れて勉強できません。
売買タイミングを見極めるためにも、少額取引を始めてみましょう。
仮想通貨デモトレードに関するよくある質問
最後に、仮想通貨デモトレードに関するよくある質問を紹介します。
- 仮想通貨デモトレードはスマホアプリ対応ですか?
- 仮想通貨デモトレードは海外取引所でも対応していますか?
一つひとつ確認してみましょう。
仮想通貨デモトレードはスマホアプリ対応ですか?
デモトレードが取り扱っている取引所なら、通常の取引と同じくアプリにも対応しています。
また、デモトレードだけを提供しているアプリもあるため、時間と場所に関係なく取引が可能です。
仮想通貨デモトレードは海外取引所でも対応していますか?
海外取引所にもデモ口座は存在するため、デモトレードを実践できます。取引所によってデモトレードのサービス内容が異なるので、利用前に確認しましょう。
また、取引所によってはデモ口座を使ったイベントがあります。例えば、海外取引所のデモトレードでは、世界中のトレーダーと取引スキルを争うイベントが存在しており、上位に入賞すると賞金を獲得できます。
まずは仮想通貨デモトレードで取引に慣れよう
仮想通貨デモトレードは架空の資金で取引ができるツールで、取引所のデモ口座やアプリから実施できます。
デモトレードは実際の資金を使わないため、初心者から上級者まで仮想通貨取引の練習が可能です。取引ツールに慣れることはもちろん、新しい投資戦略やテクニカル指標も試せます。
ただし、デモトレードはあくまで練習で本番とは緊張感が異なるため、慣れてしまうと本番の取引が怖くなる恐れもあります。
本番の仮想通貨取引で利益を積み重ねるためにも、デモトレードを通して操作性や取引方法を理解したら、リスクの少ない「少額取引」に移行しましょう。