相場の底堅さ継続、現物買いが相場を後押し

今週の値動き

- 今週のビットコインは9月15日の1706万円から取引が始まりました。今週の前半は先週の高値1720万円から1690万円の狭いレンジで推移していました。木曜日に入るとレジスタンスを抜け、相場は上向きました。今週の高値は1746万円となり、先週の高値を更新しました。9月は小幅ながら上昇する動きが続いており、今週も買いが先行する動きが見られました。足元では価格が24時間移動平均線(24EMA)を下回っていますが、週足の終値までに移動平均線の上位を回復できるか注目です。今週もプラスで終えられると3週連続の陽線となります。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元で0.003%で推移しています。先週は一時マイナスを記録する場面もあり、相場は底堅い一方で無期限先物市場でロングポジションはさほど増えていません。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は足元で下落しており、7%台で推移しています。先週は8.5%を超える場面もありましたが、価格の上昇と共に乖離率は低下しておりロングポジションが解消される動きが見られます。デリバティブ市場全体としては、ロングポジションに偏る動きは無く、価格の上昇は現物主導の動きと見られます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落傾向となっています。ユーザーが取引所で買った現物を引き出す動きが加速しています。売り需要が減退していると見られ、相場の上値は軽くなっているものと考えられます。需給面では相場が上がりやすいと考えられます。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、長期で保有されているビットコインの数量になります。ここ2日間では長期投資家はポジション量が減少していますが、1週間で見ると上昇傾向にあります。長期的に保有されるビットコインの増加は相場の上昇と相関性があり、価格が上昇しやすい地合いにあると言えます。
まとめ
- 今週のビットコインは先週に続き底堅い動きとなり、プラスで取引を終える可能性が高い状態です。デリバティブ市場ではロングポジションが出遅れていることが示唆され、現物買いが強い状況にあることを示唆しています。オンチェーンデータでも買い需要の強さを示す動きがあり、相場の上昇を後押ししています。9月の相場は小幅ながら相場の復調が見られ、徐々に上値を追う体制に入ってきています。来週は9月の最終週にあたるため、利確売りも出やすいと考えられますが、押し目があれば買い入れのチャンスとなるでしょう。仮に来週もプラスで終えられると10月には最高値を試す動きも見えてくるでしょう。