米株確りでビットコインも続伸 ドル建てでも三役好天を示現

18日のビットコイン(BTC)円は1712万9190円から取引が始まった。9カ月ぶりの利下げを決定した米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、東京時間は警戒感が巻き戻し1730万円を回復するも、欧州勢参入後には同水準で上げ渋りに転じた。この日は複数の米経済指標が予想を上回り、米国時間序盤には米金利が急騰を演じたが、FOMC後の買い戻しやエヌビディアによるインテルへの出資を背景に主要3株価指数が寄り付きから上昇し、BTCも連れ高で1740万円台に乗せた。一方、米国市場終盤からは失速し、引け後には1730万円周辺まで一時下落。終値では若干戻し、1735万1076円でこの日の取引を終えた。


足元のドル高と米金利の上昇が気掛かりではあるが、これはFRBのハト派的な傾斜を織り込み過ぎたことの反動と言え、中長期的なトレンドとはならないとみている。また、FOMC通過後の米国株相場は確りとした推移で主要3指数とも高値を更新しており、段階的な利下げへの期待感や景気の底堅さがリスクオンムードを支えていると言えよう。昨日のBTCはドル建てで節目の11万8000ドル(≒1747万円)で上値を抑えられた格好だが、一目均衡表の三役好天を示現しており、16日の半値戻し達成に加えてテクニカル的なセンチメントはさらに改善したと言えよう。オプション市場では1週間物と1カ月物のスキュー指数が急低下しており、短期でアップサイドを織り込む動きも確認され、相場は引き続き上値を試す展開が続くか。



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bitbank Report 2025/09/19:米株確りでビットコインも続伸 ドル建てでも三役好天を示現