BTCはトレンドラインで反落 底堅くもブレイクアウトならず

22日のビットコイン(BTC)円は1397万1円から取引が始まった。東京時間序盤の相場は上下に振れつつも、リスク選好度の改善によって日経平均や米株先物が確りと推移するなか、中盤からは持ち直し、1400万円を回復。欧州時間に入ると上値を試す展開となり、9万ドル水準(≒1411万円)を回復した。しかし、ドル建てBTC相場が15日に下抜けた短期上昇トレンドラインにタッチすると、利益確定の売りが相場の重石となり、米国時間は下げに転じ、終盤には1380万円近辺まで水準を下げた。米国市場引け後には下げ止まるも、前日終値の回復には至らず、終値は1391万円となった。


BTCは本日も底堅い推移が見込まれる。上昇トレンドラインで綺麗に跳ね返されたBTCだが、下落前に推移していた8万8000ドル水準(≒1380万円)は維持しており下値は堅い。本日は10月の米耐久財受注や、第3四半期の米GDP成長率改定値といった指標を控えているが、政府機関の一部閉鎖によってタイムラグが大きく、材料視されるかは微妙なところだ。ただ、直近で本邦の片山財務相や三村財務官が口先介入のトーンを強めるなか、指標が弱めに出ればドル売りが加速しやすいと指摘される。この場合、ドル建てBTC相場は下支えされやすいと言えるが、ドル円相場の下落によって円建てBTC相場の上値余地は限定されよう。



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bitbank Report 2025/12/23:BTCはトレンドラインで反落 底堅くもブレイクアウトならず











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