週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/04/08
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、先週、一時的に5日線が25日線を下回るも、足元ではゴールデンクロスが再び出現し、強気のパーフェクトオーダー(上から順に短・中・長期の移動平均線が並ぶ現象)が再現された。
ただ、相場の実体は両移動平均線を上回っており、地合いの強さを示しているが、25日線がやや下向き始める中で5日線は上下を繰り返しており、中期的にはトレンドの方向感が欠ける展開と言える。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドの方向感を示すセンターラインが引き続き横ばいとなっている。先週の相場は+1σの上抜けに失敗し反落したが、-1σで反発し、底堅さを印象付けた。足元の相場は再び+1σまで戻している。
バンド幅は縮小し、トレンドの始まりを示唆している。
一目均衡表
一目均衡表では均衡表が好転(転換線が基準線を上抜けする現象)したが、遅行線が相場実体を割り込み、引き続き早期の売りシグナルが一つ点灯している状況だ。
向こう4日間で相場が70,000周辺の水準を維持できれば、再び三役好転が示現する見通しだ。
相対力指数(RSI)
RSIからは相場の過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、短・中・長期それぞれが上昇しており、相場トレンドは上向いている。
相場は一時、5週線から大きく上方乖離したことで上値が抑えられたが、先週は同移動平均線を一時下回るも、終値では回復しており、引き続き底堅さが確認された。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドの方向感を示すセンターラインが上向いている。
相場はバンド幅の拡大と共に+1σ〜+2σの間で推移しており、上昇バンドウォークが引き続き進行中だ。
先週は、先々週に相場は+2σにタッチしたことで上値が重くなった格好だが、+1σを割ることはなかった。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
相対力指数(RSI)
RSIは買われ過ぎとされる70%を超えている。
【総括】
BTCドルの日足は、中期移動平均線やボリンジャーバンドのセンターラインを挟み込む値動きとなっており、相場の「基準」とされる一目均衡表の基準線も横ばいとなっており、中期的に相場の方向感が欠ける展開を示唆している。ただ、日足の長期移動平均線や週足のトレンド指標は依然として相場の地合いが強いことを示しており、BTCドルは引き続き保ち合い上抜けが期待される。
また、BTCドルの日足は先週前半の下落から戻したことで、一旦は反転パターンとなるダブルボトムの形成を回避し、継続パターンの三角保ち合いを形成している。相場は既に三角保ち合いが収束する時点に迫っており、時間論的には今週中に保ち合い上抜けとなってもおかしくはないと言えよう。