ビットコイン400万円突破 世界の時価総額ランキングでTOP10入り

7日のビットコイン(BTC)対円相場は308,343円(8.13%)高の4,100,000円と3日続伸し、心理的節目400万円を初めて超えて終値をつけた。先月15日に200万円に乗せて以降、約3週間で価格は倍となり、対ドルでは4万ドルにタッチする場面もあった。
昨日のBTC相場は、朝方に米ジョージア州で5日に行われた上院2議席を競う決選投票で、民主党候補が両議席を獲得したことが強材料となり380万円台に乗せた。相場のボラティリティが落ち着きやすい東京時間は利食い売りに押されジリ安となるも、欧州時間からは買いが戻り、NY時間には株高も相場の支援となり400万円台に乗せ、対ドルでは4万ドルにタッチ。達成感からその後すかさず売りが入り、一時は38万円ほど急落するも、バイデン政権移行後の大型財政出動期待や、この日は暗号資産(仮想通貨)市場時価総額が1兆ドルを超え、ビットコインの時価総額がアリババやテンセントを追い抜き、株、レアメタル、仮想通貨、ETFの時価総額総合ランキングで第10位にのしあがったことも材料視され、380万円から速やかに410万円台を回復した。

BTCのファンダメンタルズは良好なものの、テクニカル的な過熱感から底堅くも上値は限定的かと予想したが、接戦となったジョージア州の選挙結果がそれほど織り込まれていなかったようだ。また、世界の資産時価総額ランキングでTOP10入りしたことで、アセットとしてまた一歩前進したことも好感されている。市場のポジションがロングに偏りすぎることで、今月4日や昨日のような急落が起きやすくなっているが、昨年末から急速に値を上げてきている現状ではこうした急落がむしろ安値で拾うチャンスと意識されているようだ。
足元の相場は、4万ドル(≒415万円)乗せをうかがう展開。直近3日間の連騰でRSIは90手前まで上昇しているが、もはや高揚感がピークに達するまで勢いは続くと見られ、4万ドル上抜けも時間の問題か。これまで相場の天井付近では、10日物と30日物のヒストリカルボリティリティがそれぞれ150%と100%を超えていたが、足元では74%と69%と比較的に落ち着いていることも、トレンドの継続を予感させる。





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bitbank Report 2021/01/08:ビットコイン400万円突破 世界の時価総額ランキングでTOP10入り