BTCは1800万円タッチも高値維持失敗 米CPIからの窓埋めに注意か

11日のビットコイン(BTC)円は1761万0001円から取引が始まった。週末の相場はアルトコイン相場の上昇につれて1720万円から1760万円まで上昇し、この日の東京時間も買い優勢の地合いが続き、一時は1800万円にタッチした。一方、週末の上昇を主導したイーサリアム(ETH)が失速する中、欧州勢参入後のBTC円は1770万円周辺まで反落。米国時間には1780万円台まで戻すも、本日の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えてポジション調整が入り、終盤には1760万円周辺まで水準を下げた。米国市場引け後には下げ止まり、終値は1759万5000円となった。


ドル建てで一時的に12万ドルを回復したBTCだったが、やはり米CPIを前に上値を圧迫された。米労働市場の失速を受けて9月の利下げがほぼ確実視されるなか、来週にはジャクソンホール会議も控えており、パウエルFRB議長が政策方針転換の余地を示すかを判断する材料としてCPIに注目が集まる。市場予想では、CPIは前年比での伸び加速が見込まれており、下振れサプライズがなければ、利下げ期待の後退によってBTCは下げ幅を拡大するだろう。CMEのBTC先物では、足元の水準から2000ドル(≒30万円)ほど下窓も開いており、CPI発表からの窓埋めには注意が必要だ。



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bitbank Report 2025/08/12:BTCは1800万円タッチも高値維持失敗 米CPIからの窓埋めに注意か