BTCは1900万円トライ失敗 民間の経済指標の注目度高まる

9日のビットコイン(BTC)円は1882万8001円から取引が始まった。東京時間序盤は前日の反動で戻り売りが入り、1860万円周辺まで水準を下げると、その後は底堅い推移に転じた。欧州勢参入後には買い戻され、一時は1890万円を回復したが、米国時間に入ると米政府閉鎖によって取引材料に乏しいなか、金(ゴールド)や米国株に利益確定売りが入り、BTCも連れて反落。中盤には1840万円近辺まで下値を広げた。一方、これによってドル建てBTC相場が心理的節目の12万ドルにタッチしたことで、終盤にかけては押し目買いの様相で下げ幅を縮小すると、米国市場引け後もジリ高に推移し、終値は1866万3404円となった。


1900万円トライに失敗し、ドル建てでは12万ドル(≒1835万円)まで下落したBTCだが、昨日は下ヒゲを付けて底堅さも印象付けた。本日は米ミシガン大学の消費者調査を控えており、政府機関が閉鎖されていることからこうした民間の経済指標への注目度が高まると指摘される。消費者信頼感指数は9月からの低下が予想されているが、9月CPIの発表が延期される可能性を考慮すれば、インフレ期待の重要度が高いと言え、前月からの上昇には注意しておきたい。尤も、デリビットのBTCオプション市場では、12万ドルストライクが最大ピンとなっており、同水準周辺では、相場は買い支えられやすいだろう。ゴールドの利食いも米政府閉鎖が長引くなか短期的になると見ており、BTCは引き続き高値圏での揉み合いを想定している。



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bitbank Report 2025/10/10:BTCは1900万円トライ失敗 民間の経済指標の注目度高まる