BTCは下値模索から反発 ベージュブックで何がわかった?
23日のビットコイン(BTC)は1019.5万円から取引を開始。手掛かり不足の中、東京時間の相場は1020万円周辺での揉み合いに終始したが、海外勢参入後にはドル円相場の上昇に下値を支えられつつも、アルトコインの下げにつれて1015万円周辺に水準を下げた。米国時間に入ると米金利の上昇を受け米主要株価3指数が下落。BTCも連れ安となり、一時は1000万円を割り込んだ。一方、その後公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済成長の鈍さが示されると、相場は反転し下げ幅をほぼ帳消しにした。結局、BTC円の日足は長い下ヒゲを付け、終値はほぼ変わらずの1019.1万円となった。
今月発表された9月の米雇用統計や小売売上高は市場予想を上回る強い内容となっていたが、ベージュブックでは労働需要の緩和や、一部地域での消費の陰りが浮き彫りとなり、利下げの恩恵は一部地域でのローン需要の回復にとどまった。これを受けて米金利は頭打ちとなっており、本日の米新規失業保険申請件数が強めにでれば、BTCは反発の流れが続き戻りを試す展開が見込まれる。昨日の下落でBTCドルは65,200ドル周辺と、下値目途と指摘した水準まで押しており、テクニカル的にも買い戻しが入りやすいとみている。火曜日に相場が揉み合いとなった67,000ドル台中盤(≒1029.8万円)の上抜けに成功すれば、69,000ドル(≒1052.6万円)周辺が次の上値目途となるだろう。
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bitbank Report 2024/10/24:BTCは下値模索から反発 ベージュブックで何がわかった?