BTC円は史上最高値を更新 現物イーサETFに土壇場で進展

20日のビットコイン(BTC)対円は急伸し、史上最高値の1100万円を更新した。週明け東京時間のBTC円は、概ね1040万円台での揉み合いに終始した。米時間に入ると昨今の現物ビットコインETFの活況さを好感してかコインベースの株価が上昇。また、この日もETFが活況となったことも相場の追い風となり、BTC相場は上値を追う展開となると、引けにかけてブルームバーグのETFアナリストが、米証券取引委員会(SEC)が現物イーサリアムETFを承認する確率を25%から75%に引き上げたことでイーサ(ETH)が急伸し、BTCも連れ高で1090万円にタッチ。終値にかけてはショートを踏み上げて1113万円まで上値を伸ばした。


昨日の相場上昇でBTCドルは今週の上値目途として指摘した70,000ドル(1095万円)のみならず、下降チャネル上限の約71,000ドル(≒1111万円)の上抜けにも俄かに成功した。これまで音沙汰の少なかった現物イーサETFだったが、WSJによると今週の承認判断期限を目前にSECが19b-4フォームの修正を発行体に求めたとのことで、承認が確約された訳ではないが土壇場での進展に期待が膨らんだ格好だ。こうしてETFへの注目が再び息を吹き返す中、昨日もビットコインETFへの資金フローは純流入を記録。マクロ経済的な材料には引き続き乏しいが、2月〜3月にETFへの記録的な資金流入でBTC相場が想定以上に上昇したことから、ETFへの資金流入が市場に与える心理的な影響は侮れないか。本日の相場は既に72,000ドル(≒1126万円)にタッチしてやや失速しているが、目先では史上最高値近辺の74,000ドル(≒1158万円)も射程圏内と見ている。



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bitbank Report 2024/05/21:BTC円は史上最高値を更新 現物イーサETFに土壇場で進展