オンチェーンデータは売り圧力の増加が確認される、高値圏のロング増加に注意
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今週の値動き
![出所:bitbank.ccより作成 1時間足](/knowledge/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2F5c7d01000562418eb10a884ae8573fa3%2F391fd1cd61c7403b9814fd91907fbbd9%2F%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%25202023-11-17%252015.08.48.png&w=3840&q=75)
- 今週のビットコインは11月16日の563.6万円から取引が始まりました。相場は先週の後半から上値が重い展開となっており、今週の始めもこの流れが継続しました。価格は一時530万円近辺まで下落する場面もありました。一方、短期の売りが一巡すると買いが優勢となり相場は反発。価格は一気に年初来高値を更新し、574万円まで上昇しました。一方、高値圏では再度上値が重くなり利確売りが強くなりました。昨日は538万円まで押す動きとなりました。本日は徐々に買い戻しが入っていますが、現在も移動平均線の下位で推移しています。価格は高値圏を維持していますが、徐々に上値が重くなる傾向がみられます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。先週は高値圏で推移していた時に0.03%を超えて推移していました。一方、現在は0.006%程度で推移し、ロングポジションの比率は低下しています。先週は大きくロングポジションが積まれていたため、今週始めの価格下落に繋がりました。短期のロングポジションが狩られると、再度価格が上昇する動きになりました。
2.ロング・ショート清算
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- 今週のロングポジションとショートポジションの清算推移は、ロング側で大きな清算が発生しました。先月からの上昇トレンドが発生して以降で最も大きな清算額となりました。清算額は1000万ドルとなり、大きめのポジションがカットされました。
3.先物価格乖離(3ヶ月)
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- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、8%台で安定して推移し始めています。今週は9%近くまで上昇する場面もあり、先物価格取引を扱う投機筋はかなり強気にポジションを取っています。乖離率は高い水準を維持しており、相場の過熱感を示しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で上昇しています。価格が上昇しているため、ユーザーは現物を取引所に預け入れ、利益を確定しようとしています。今年はこれまで取引所保有BTCは減少傾向にありましたが、現在はオンチェーンデータに変化が出ています。同指標がこのまま上昇傾向が続くと、上値が重くなる要因になるでしょう。
2.マイナーネットポジション
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- マイナーのネットポジションは足元でマイナスで推移しています。マイニングしたビットコインの一部を現金化していると予想されます。ハッシュレートは足元で最高値を記録しており、マイニング競争は激化していることからマイナーは現金を必要としています。マイニング機器の運用資金を確保するため、利益の一部を売っていると考えられます。
2.含み益アドレス割合
![](/knowledge/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2F5c7d01000562418eb10a884ae8573fa3%2F5ca94dc2d0a5490c873cc93eae684ee3%2F%25E5%2590%25AB%25E3%2581%25BF%25E7%259B%258A%25E3%2582%25A2%25E3%2583%2588%25E3%2582%2599%25E3%2583%25AC%25E3%2582%25B9%25E5%2589%25B2%25E5%2590%2588%2520(11).png&w=3840&q=75)
- ビットコインアドレスで含み益が出ている割合の推移は、80%を超えています。足元では83%程度となっており、多くの投資家が利益を出している状態です。今週の始めの下落は、投資家の利益確定を目的とした売りによるものだと予想されます。利確売りは今後も続くとみられ、相場の上昇にはより一層の買いが必要となるでしょう。
まとめ
- 今週のビットコインは高値を試す動きもありましたが、週を通じて小幅にマイナスとなっています。高値圏ではロングポジションの比率が上昇する傾向があり、今後もFRが上昇した際は利確売りに警戒です。一方、今週見られたような大きなロングポジションの清算が入れば、反発する展開も予想されます。オンチェーンデータでは徐々に売り需要の増加が見られます。相場は徐々に上昇の勢いが落ちてきており、売り圧力の増加の影響があります。短期的な相場の上昇余地は限定的になってきています。