相場は下落もロングポジション増加、上値が重い一因に

今週の値動き

- 今週のビットコインは7月21日の1750万円から取引が始まりました。今週も先週に続き上値が重い展開となりました。徐々に高値を切り下げる弱い動きとなりました。サポートだった1720万円も本日割り込む、現在は1700万円近辺で取引されています。価格が移動平均線(24EMA)を下回り、週末相場に向けて不安が残る展開となりました。今週もマイナスで取引を終えると2週連続の陰線となり、モメンタムが弱いことを示唆することになります。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
.png&w=3840&q=75)
ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。一時0.015%で推移する場面もあり、徐々にロングポジションが積まれています。価格が下落した際もロングポジションが増加する動きは、足元で相場の上値が重くなっている一因となっています。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率
.png&w=3840&q=75)
- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在8.5%程度で推移しています。一時は9.5%にタッチする場面もあり、先物取引も買われています。デリバティブ市場ではリスクを取ってポジションを建てるトレーダーが増えていることを示唆しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
.png&w=3840&q=75)
- 取引所が保有するBTCの数量は今週、大きく下落する動きがありました。先週は利確売り需要が上昇し、取引所保有BTCは増加していました。一方、今週は再度引き出しが増え、足元の安値を更新しました。
2.長期投資家ポジション変化
.png&w=3840&q=75)
- 同指標は、短期で保有されているビットコインの数量になります。相場は横ばい推移となっていますが、短期投資家のポジションは増加しています。新規の資金流入が継続していることを示唆しています。
まとめ
- 今週のビットコインは先週に続き弱い値動きとなり、7月後半にかけて利確売りが進む展開です。一方、デリバティブ市場ではロングポジションが積まれており、短期の買いポジションはリスクが高い状況となっています。オンチェーンデータを見る限り、新規の買いは入ってきているものの、利確売りの方が強い状況です。先週は過去最高値となる1800万円を記録しましたが、上値が重くなっており強く押す展開も想定されます。