上昇一服でBTCもアルトも失速 目玉材料は来週までお預けに

23日のビットコイン(BTC)円は1761万3432円から取引が始まった。前日にドル建てで節目の12万ドルを回復したBTCだったが、この日は戻り売りが入り東京時間は1740万円まで下げ一色となった。欧州勢参入後には1720万円台まで更に下落したが、米国の対EU関税が当初の30%ではなく日本と同様に15%に引き下げられる可能性があるとの報道を受け、米国時間のBTC円は米国株相場の上昇に支えられ下げ止まった。米国市場引け後はドル円相場の下落に上値を抑えられつつも水準を戻し、終値は1741万円となった。


昨日はBTCのみならずアルトコインにも利益確定に売りが入っており、ここもとの循環物色の流れが一服した。ドル円相場の下落もBTC円の上値を圧迫する要因となっているが、ドル建てBTC相場は11万8000ドルを維持しており、やはりリテールの参入が徐々に加速する状況で下値は堅い。他方、昨日は米デジタル資産諮問委員会のハインズ事務局長が、ホワイトハウスによる暗号資産(仮想通貨)政策レポート公開が今月30日になると発表しており、相場が今週中に方向感を示す可能性は低くなったと言えよう。今夜は米失業保険申請件数やS&PグローバルのPMIを控えているが、FOMCを来週に控え、市場への影響は限定されよう。



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bitbank Report 2025/07/24:上昇一服でBTCもアルトも失速 目玉材料は来週までお預けに