BTCは下げ止まるも戻り鈍く トランプのFRB電撃訪問も素通り

24日のビットコイン(BTC)円は17410万560円から取引が始まった。東京時間は前日と同様に売り優勢で1720万円近辺まで下落するも、欧州勢参入後は押し目買いの様相で1740万円周辺まで反発した。その後、米新規失業保険申請件数の低下を受けて、米金利が上昇するも、米国とEUの関税協議の行方が楽観視されるなか、米国株相場の上昇を味方に1750万円台に乗せた。一方、米国市場引け後からは戻り売りが入り、上げ幅を縮小。結局この日も相場は方向感を示すことができず、終値は1740万990円と横ばいだった。


今朝方、トランプ大統領がブラックアウト期間中にも関わらずFRB本部を訪問し、パウエル議長に改めて利下げを要求した。しかし、市場はこうした異例のパフォーマンスにもはや驚きを見せなかった。30日のFOMCと米暗号資産(仮想通貨)政策レポート公表を控え、BTCは引き続き材料待ちとなっており、本日も相場に動意を与え得る材料は視界に入ってこない。一部のアルトコインに対する売りが継続していることが多少気掛かりだが、ビットコインのオンチェーンでは短期保有BTCが増加するなか、ハッシュリボンではゴールデンクロスも出現し、買いシグナルが点灯している。来週まで大きな動きはあまり期待できないが、上値追いに向けた条件は徐々に揃ってきた印象だ。



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bitbank Report 2025/07/25:BTCは下げ止まるも戻り鈍く トランプのFRB電撃訪問も素通り