半年ぶりに史上最高値更新、ショートポジションの清算は3億ドルを超える

今週の値動き

- 今週のビットコインは7月7日の1580万円から取引が始まりました。週前半は1600万円のレジスタンスに上値を抑えられ、小幅な値動きとなりました。一方、水曜日になると1600万円を完全に超え、レジスタンスの突破に成功します。足元ではレンジ抜けからの買いが入っており、もう一段高を狙う展開です。現在は1700万円も超え、史上最高値を更新しました。今週もプラスで終えると3週連続の陽線となり、7月は買いが先行する形で相場入りしたと言えます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。今週は一時マイナスになる場面もありましたが、価格が1600万円を超えた際にプラスに転じました。FRは現在もまだ低い水準で推移しており、投機的な動きは見られません。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週は価格がこれまでのレジスタンスだった1600万円を超えたため、ショートポジションの清算が進みました。デイリーでは3億ドルを超え、ここ2年間で見ても最も高い清算を記録しました。年初からは1億ドルを超えるショートポジションの清算を何度か記録していましたが、今週はこれまでにない額となりました。相場に大きな変化が出てきたことを示しています。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在8.6%で推移しています。先週からは2%近く先物価格が高くなっていますが、年初から見るとまだ低い水準となっています。まだ相場に過熱感はなく、先物が買われる余地はあると考えられます。年初には乖離率が14%を記録する場面もありました。
今週のオンチェーン
1.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、長期で保有されているビットコインの数量になります。こちらは下落傾向となっており、長期的な投資家は利益確定を進めていると考えられます。価格が高値圏で推移している際、同指標は下落する傾向があり、利益の一部を現金化する動きが見られます。
2.短期投資家ポジション変化
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- 上記は155日以内のビットコインの保有者のポジションになり、長期投資家のポジションとは対照的に上昇しています。同指標が上昇している間は、相場が底堅く推移すると予想されます。相場が上値を追っていくには、短期投資家の資金流入が必要不可欠となります。今後も上昇が続くか注目です。
まとめ
- 今週のビットコインは史上最高値となる1738万円まで上昇し、強気の値動きとなっています。デリバティブ市場ではショートポジションで大きな清算が入り、大きな変化が見られました。先物も徐々に買われていますが、過熱感を示すほどではありません。先週に続き短期の投資家ポジションは増加傾向にあり、新規の資金流入が続けば相場の上値を追う手助けとなるでしょう。今週は約半年ぶりに最高値を更新したことで、上昇トレンドの発生が確認されたため、来週も買いが有利な相場が予想されます。