BTC続伸で一時1800万円乗せ 米CPI控えポジション調整も

14日のビットコイン(BTC)円は1750万5175円から取引が始まった。相場が連日史上最高値を更新する中、東京時間のこの日の相場も上値を追う展開を繰り広げ、終盤には1800万円に初めて乗せた。ドル建てでは節目の12万ドル(≒1772万円)を突破し、一時は12万3000ドルまで上昇した。一方、海外時間に入ると相場は失速し、1790万円まで押すと、本日発表を控える6月の米消費者物価指数(CPI)を警戒してかポジション調整的な売りが入り、終盤には1760万円まで下落した。ただ、その後は底堅い推移に転じ、終盤には1770万円を回復。終値は1772万1585円となり、最高値圏でこの日の取引を終えた。


昨日の現物ビットコインETFは、+2.97億ドルのネットフローがあったが、フィデリティやアークのETFからはアウトフローが確認された。米国株相場や債券市場の動きからはトランプ関税に対する懸念ははっきりと読み取れなく、やはり米CPIを控えBTCにはポジション調整が入った格好か。CPIは関税の影響を反映して伸びが加速することが市場では見込まれている訳だが、こうして事前に売りが入れば、イベント通過後の売りは限定的となろう。また、連日の史上最高値更新を受けてオンチェーン上では短期保有されるBTCの枚数も増加傾向にある。本日は米国時間まで押し目を探る展開が視野に入るが、リテールや投機筋の資金流入によって売り一巡後は買い戻しが入りやすいだろう。



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bitbank Report 2025/07/15:BTC続伸で一時1800万円乗せ 米CPI控えポジション調整も