短期のロングポジションが解消される、FRはマイナスで推移

今週の値動き

- 今週のビットコインは4月14日の1204万円から取引が始まりました。週始めは買いの流れから相場が始まり1240万円手前まで上昇しました。一方、火曜日からは売りが増加し水曜日には1190万円を割り込みました。安値を付けてからは足元で底堅い動きとなり、安値を切り上げるトレンドラインが形成されています。レジスタンスは1220万円近辺となっており、今後このレジスタンスを超えることができるかが注目ポイントとなっています。現在の1時間足は24時間移動平均線(24EMA)近辺で揉み合っており、方向感が弱い状況です。レジスタンスを抜けることができれば上昇方向へ動きが出てくることが期待されます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、今週はマイナスで推移し始めています。これまでは安定的にプラスで推移していましたが、足元ではロングポジションの利益を確定させているようです。ややショートポジションの比率が上がっています。
2.インプライドボラティリティ
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- インプライドボラティリティはオプション市場で算出される数値になりますが、ここ3ヶ月間で最も低い数値を記録しています。相場の動きがなくなってきたことを示しています。次のトレンド発生に向けた準備期間に入っていることを示唆しています。
3.3ヶ月先の先物取引
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- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は現在6%ほどで推移しています。2週間前は一時7%を超える場面もありましたが、足元で乖離率は縮小しています。短期目線のロングポジションが解消されたことを示しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で減少傾向にあります。先週までは上昇する場面もありましたが、現在は現物BTCが引き出される形となっています。長期では取引所からの流出傾向が継続しており、徐々に売り圧力が減少していることを示唆しています。
まとめ
- 今週のビットコインはかなり小幅な値動きとなり、週の始めからほぼ横ばいの値動きとなっています。デリバティブ市場では、最近はロングポジションが積まれていましたが、今週は解消されたことを示しています。インプライドボラティリティも下落しており、多くのトレーダーが様子見姿勢入りしているようです。次のトレンド発生は小幅な値動きが予想されています。オンチェーンデータでは再度取引所から現物が引き出される動きが見られ、売り圧力は減少傾向にあると考えられます。一方、買い需要も弱い状況のため大きな上昇も期待しづらい状況です。まずは1220万円近辺のレジスタンスを超えることができるか注目です。