未決済建玉が上昇、今後のトレンドの変化を示唆

今週の値動き

- 今週のビットコインは2月17日の1467万円から取引が始まりました。週初めは先週末からの売りの流れが継続しました。2日連続でマイナスとなり、火曜日にはここ1ヶ月間の安値となる1422万円を記録しました。一方、1400万円台前半からは買い戻しの流れとなり、水曜日と木曜日はプラスとなりました。1400万円近辺は買い戻しラインとして意識されているようです。現在は1480万円台で取引され、24時間移動平均線(24EMA)を上回っています。ここ数週間は1500万円近辺で売りが強くなっており、このレジスタンスを超えることができるかが重要なポイントとなります。レジスタンスを超えてくれば、上昇トレンドの発生に期待ができるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、プラスで推移することが多い状態でしたが、足元では小幅にマイナスとなっています。デリバティブ市場の投機筋はポジションをロングするかショートするか決めかねているようです。これまでレンジで相場が推移していたことから、難しいポジションの取り方を迫られています。現在足元で価格は上昇していますがFRは-0.002%を記録しています。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週は相場が上下に動いたため、ロング側では1時間足で900万ドル台、ショート側では700万ドル台の清算がありました。どちらも1000万ドルを下回る水準となり、大きな清算は発生しませんでした。ここ数週間のレンジ推移により、短期のハイレバポジションは少ないことを示しています。
3.3ヶ月先の先物取引
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- 今週の安値圏で3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は7%を一時割り込みました。昨年最も低かった水準と同程度まで下落しました。現在の相場には投機的な動きが少なく、先物市場では積極的にロングポジションを保有しようとする動きが先細っています。
4.未決済建玉推移
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- 今週の相場も値動き自体は小幅に止まっている一方、デリバティブ市場の未決済建玉推移は上昇傾向にあります。レンジ相場に変化がでそうな推移となっており、今後は値動きが荒くなる可能性が示唆されています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で上昇していましたが、ここ2日間は下落基調に転じています。これまでは緩やかに下落する動きが継続していましたが、先週からオンチェーンでも動きが徐々に出てきており、投資家のポジション調整が進んでいるようです。ポジション調整が完了すると相場にもトレンドが出てくる可能性があります。
まとめ
- 今週のビットコインは週始めに売られたものの、週後半にかけて買い戻されています。1500万円を超えることができるか注目ポイントです。デリバティブでは引き続き投機的な動きは確認されておらず、多くのトレーダーが様子見姿勢となっています。一方、未決済建玉は上昇しており、今後相場の値動きが出てくる可能性を示しています。取引所保有BTCも足元では動き出しており、こちらでも相場のトレンドが変化期にあることを示唆しています。相場全体としては、ここ3週間連続で陰線を記録しているため、今週プラスとなることが重要です。週足がプラスとなれば、来週以降にレンジの上抜け期待も上がるでしょう。