強気な指標が目白押し、来週も1700万円をトライする相場となるか
今週の値動き
- 今週のビットコインは1月27日の1603万円から取引が始まりました。今週は週始めから売られる展開となりました。27日は1520万円近辺で下げ止まりましたが、28日にビットバンクでは一時1500万円を割り込みました。価格は即座に反発しており、安値圏で指値を置いておけば大きな利益が出ていました。相場は週後半に入り底堅さを取り戻し、1600万円台を回復しています。足元では24時間移動平均線(24EMA)を下回っていますが、週次ではプラスを維持しています。週足では長い下ひげを付けており、現在の価格帯で今週の取引を終えられれば、強気のローソク足となります。引き続き押し目があれば買われる相場となっています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、現在0.003%で推移しています。ニュートラルな状態にある0.01%を下回っており、ロングポジションの比率はさほど高くありません。27日に相場が押した際は一時マイナスとなり、反発の起点となりました。価格は高値圏で推移しているものの、デリバティブ市場ではロングポジションが積まれている状況ではありません。
2.ロング・ショート清算推移
- 今週は週始めの下落時にロングポジションで大きな清算が発生しました。デイリーでは約6800万ドルの清算となり、ここ1ヶ月間で最も高い水準となりました。ロングポジションが清算されたことが、その後の相場の上値を軽くしました。ショートポジションでは目立った清算はありませんでした。
3.3ヶ月先の先物取引
- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は足元で下落傾向です。一時11%を下回る動きもあり、ここ1か月間で最も低い水準を記録しました。最近の相場では11%まで乖離率が下落した際は、相場の反転ポイントとなっており、今後の値動きに注目です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
- 取引所が保有するBTCの数量は足元で減少傾向にあります。先週1700万円を記録した際は、小幅に上昇する動きがありましたが、現在は増加する動きが見られていません。相場の高値圏で大きな利益確定の売りが発生しなければ、高値の更新も見えてくるでしょう。
2.マイナーネットポジション
- 同指標は、マイナーが保有するアドレスの増減を表したデータです。データは足元でプラスで推移しており、マイナーが現物ビットコインを積み増していることを示唆しています。高値圏でマイナーアドレスが大きなマイナスとなると、相場の天井になる傾向がありますが、現在は逆にプラスで推移しています。市場最大の売り手であるマイナーからの供給が減れば、需給的に価格が上昇しやすいと考えられます。
まとめ
- 今週のビットコインは週始めに売られる展開となりましたが、安値圏では買い戻され、結果的に底堅い動きが印象付けられました。デリバティブ市場やオンチェーンデータでは強気を示唆する指標が多く、来週以降の相場も底堅く推移することが予想されます。1700万円台の回復も射程圏に捉えており、引き続き買い目線が有利な相場となるでしょう。