暗号資産取引所FTX来年のスーパーボールのCM放映権購入へ

今最も勢いがある海外暗号資産(仮想通貨)取引所の一つであるFTXはアメリカで最も視聴者数が多いテレビ番組「スーパーボウル」のCM放映権を購入したとブルームバーグが報じた。スーパーボウルはアメリカンフットボウル(NFL)のシーズンの優勝決定戦で毎年2月上旬の日曜日に開催されている。
CMの放映権の支払い方法や契約金額などの詳細は明らかになっていないが、市場予想では来年の放映権は650万ドルに上るとされている。今年のスーパーボウル間で流れた30秒のCMの価格は500万ドルだった。
スーパーボウルの間に流れるCMは、認知度アップ、ブランド力アピールの場所として最高峰に位置し毎年大手企業がどのようなCMを打つのかも注目される。試合の中盤に行われるハーフタイムショーでは、最も旬なアーティストがライブを行うことで知られアーティストにとっても最高の舞台となっている。
FTXのCEOであるサム・ベックマン氏は、マーケティングストラテジーにおいてスポーツ・イベントを介して会社をアピールすることを重要視している。
「スーパーボウル以上にメインストリーム向けのメッセージを発信できる場はないだろう」
FTXは今年6月プロバスケットボールチームのマイアミヒートの本拠地としても知られるアリーナの命名権も購入しており、FTXアリーナとして19年後までの契約をNBAと締結している。契約金額は1.35億ドルとなっており、マーケティングを積極的に行うFTXがいかにキャッシュリッチな企業であるかがわかる。FTXは仮想通貨のスポット取引に加えデリバティブやNFT関連サービスも提供しており世界のユーザーが利用する取引所となっている。