Bitcoin Weekly Review: 弱い値動きは週後半も継続、取引所保有BTCは増加傾向

今週の値動き

今週のビットコインは406万円から取引が始まりました。月曜日の9時の1時間足から大陰線を記録し、売りから取引が始まりました。価格は火曜日に393万円でサポートされ一時的 に反発。価格は先週の高値圏となる408万円まで上昇しましたが、高値を更新することができませんでした。その後は売りが優勢な相場となり、週後半は再度下落する展開となりました。価格は現在も24時間移動平均線(24EMA)を下回ったまま取引されています。今のところ強い反発がなく、買い戻される様子はない状況です。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

今週の無期限先物取引の資金調達率(FR)はプラスで推移しています。現在のFRは0.006%で推移しています。価格が410万円で推移していた時は0.015%まで上昇していました。価格が下落した影響からFRは低下していますが、まだプラスで推移しています。ロングポジションが多い状態を示しており、上値が重くなる要因となる可能性があります。
2.ロング・ショート清算

- ロングポジションとショートポジションの清算の推移は、価格の下落の影響からロング側で目立つ1週間となりました。1000万ドルを超える清算が2回あり、500万ドル近辺の清算は複数回ありました。先週の高値で建てられた短期的なロングが清算されました。先週はショートの清算が目立ちましたが、今週は大きな清算はありませんでした。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率はここ2週間の安値圏で推移しています。今週は価格が下落したため買いポジションの解除が進みました。現在の先物取引は2.6%の上乖離で取引されています。買いポジションが解除されたことで上値が軽くなることが期待されます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するBTCの数量は足元で上昇しています。ここ2週間の高値圏で推移しており、多くのユーザーが現物を取引所へ送金しています。取引所のBTC保有が上昇すると売り圧力が増加することが予想されます。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインのアドレスで含み益が出ている割合は足元で急落しています。先週までは76%で推移していましたが、現在は70%程度まで下落しています。今年は2月に一時70%程度まで上昇しており、2月から価格は上昇していますが含み益アドレス割合は同程度の水準となっています。
まとめ
- 今週は久々に売りが優勢な相場となり強く押す展開となりました。現在も値動きは弱い状態が続いています。デリバティブ市場ではロングポジションの清算があり、上値が軽くなることが期待されます。一方、取引所が保有するBTCは減少しておらず、今後の推移を注視する必要があります。FRはまだプラスで推移しており、買いポジションの残りがあることも示唆され、来週も短期的な底値を探る展開が予想されます。