5万ドル回復のビットコイン この先注目のチャートポイントは?

23日のビットコイン(BTC)対円相場は259,806円(4.68%)高の5,808,625円。今週の相場は530万円周辺から二段高を演じ、対ドルではおよそ2週間ぶりに50,000ドル(≒571.9万円)を回復した。
ハッシュレートの上昇や株価の反発を追い風に550万円台に乗せた今週の相場は、週央に対ドルで49,000ドル(≒560.5万円)上抜けをうかがうも手掛かり難で失速。しかし、23日は東京時間に550万円割れを試すも、対ドルで節目48,000ドルとなる同水準で下げ止まると、欧州株の続伸もあり海外時間に前日終値(554.8万円)を回復。米時間の相場は再び49,000ドル上抜けを試す展開となると、暗号資産(仮想通貨)支持派のシンシア・ルミス米共和党議員が仮想通貨の課税や規制に関する包括的な法案を来年、議会に提出予定と報じられ、相場は同水準を上抜け51,000ドル(≒583.4万円)にタッチした。

想定通りの二段高のパターンを形成したBTC相場だが、4日暴落後の戻り高値となる52,000ドル(≒595万円)には4時間足の200本移動平均線も走っており、年末で商いが細るなかでさらに上値を伸ばせるかにはあまり自信がない。
ただ、ここにきてオミクロン変異株に対する警戒感の著しい後退でリスク選好度が上向き、ビットコインは①ハッシュレートの上昇と、②ルミス議員の仮想通貨法案(インフラ法でも問題となった仮想通貨課税の明確化や、独自の規制母体の設立などを目指しており、業界を守りつつ健全な発展を促す内容)という好材料が出ており、相場の底堅さは保たれるか。
昨日は終値で節目の50,000ドルを突破したことから、目先では同水準近辺に押し目を確認しに行く展開が視野に入る。また、本日から米国がクリスマス休暇に入ることに鑑みても週末は動意薄の展開が続く公算が高いと見ている。54,000ドル(≒617.7万円)を明確に突破できればショートのストップとロスカットで相場が走るイメージでいるが、まずは戻り高値の52,000ドルがレジスタンスとなりそうだ。





第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
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bitbank Report 2021/12/24:5万ドル回復のビットコイン この先注目のチャートポイントは?