6万ドル割れから回復したBTC 目先は不安定な展開か

28日のビットコイン(BTC)対円相場は218,001円(3.27%)高の6,888,001円と反発し、前日の下げ幅をほぼ奪回。対ドルでは大台の60,000ドル台に再び回復した。
東京時間のこの日の相場は、エルサルバドルの追加BTC購入もあり安値切り下げは回避したものの、上値も重く動意に欠ける展開に終始。しかし、海外時間に入るとShibaInu(SHIB)の上昇一服を契機に主要アルトに買いが入り、BTCも連れ高で670万円(≒59,000ドル)の踊り場から上放れに成功、米株市場のリスクオンムードも追い風となり、700万円にタッチした。その後の相場は、一時660万円まで押し、すかさず710万円近辺まで反発し乱高下を演じたが、結局は急落前の水準で終値を付けた。

27日に終値で60,000ドル(≒681万円)を割ったことで、更なる調整が続くか懸念されたが、相場は節目の58,000ドル(≒659万円)で支えられ、62,000ドル(≒705万円)エリアがレジスタンスとなっている状況で、相場の60,000ドル台定着はレンジを上方ブレイクできるか否かが鍵となりそうだ。
シカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物10月限月最終取引日と、DeribitのBTCオプションカットが本日中に迫るなか、相場のボラティリティが上がっている模様だ。本日は米個人消費支出(PCE)の発表も控えており、海外時間からは昨日のような乱高下が再び起きる可能性もあろう。PCEは総合、コア指数共に前年同月比で微増が予想されているが、直近、頭打ちとなっている期待インフレ率が持ち直せばBTC相場の支えとなるか。
不安定な相場の推移が想定され目先の方向感の予測が立てにくいが、下落の場合でも58,000ドル付近では一旦下げ渋ると見ている。レンジ上方ブレイクに成功すれば、上値目途としては4月高値の64,899ドル(≒737万円)や節目の65,000ドル(≒739万円)がある。




