BTCはFOMC通過後に反発 米州で新たに仮想通貨準備金法が成立

7日のビットコイン(BTC)円は1388万2250円から取引が始まった。前日の相場上昇の反動で東京時間は上下に振れる展開となり、プラス圏とマイナス圏を行き来した。海外時間に入ると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え1390万円周辺で小動きに転じた。FOMCは3会合連続で金利の据え置きを決定。声明は雇用減速とインフレ加速のリスクが意識される内容となった他、パウエルFRB議長は慎重姿勢を崩さなかったが、BTCは一時1375万円まで下落した後、底堅い値動きとなると、米AI関連株の上昇に連れて米国時間終盤に反発した。終値は1398万9879円と二日続伸でこの日の取引を終えた。


FOMCでは想定していたハト派的な傾斜は確認されず、全体的にタカ派的なトーンが強かった。ただ、目新しい材料にも乏しく、市場への影響は限定的だったと言えよう。他方、昨日はトランプ政権が、バイデン前政権が導入したAI半導体輸出規制の撤廃を検討していると報じられ、AI関連株を筆頭に米国株相場が上昇。その他、米通貨監督庁(OCC)が、銀行が顧客指示に基づき暗号資産(仮想通貨)サービスを提供することを可能とする解釈書簡を公開し、更なる規制緩和も好感された。また、本日は米アリゾナ州が仮想通貨を保有できるようにする法案が可決され、相場は1420万円台に浮上しており、保ち合い上抜けに成功している。目先ではトレンドフォローの買いも期待され、10万ドル(≒1436万円)水準を試しにいくか。



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bitbank Report 2025/05/08:BTCはFOMC通過後に反発 米州で新たに仮想通貨準備金法が成立