BTCは材料待ちで小幅揉み合い 今夜の米指標で動意付くか

29日のビットコイン(BTC)円は1355万2752円から取引が始まった。本日から米国で発表される重要経済指標を控え、週明けからBTC相場は1300万円台中盤で揉み合いに終始。28日には米アリゾナ州で戦略的ビットコイン備蓄に関する2つの法案が可決され、昨日はベッセント米財務長官が日本やインドなどとの関税を巡る交渉で進展があったことを示した他、ラトニック米商務長官が自動車関税の影響を軽減する措置を発表したが、市場の反応は薄かった。昨日の米国市場引け後からはやや売りが入り、BTC円は9万4000ドル水準となる1340万円近辺まで水準を下げたが、節目の水準で買い戻され、終値は1346万5001円とほぼ変わらずだった。


週末から方向感に欠ける展開が続いているBTC円だが、ドル建てのBTC相場は徐々に保ち合いが収斂してきており、そろそろ動意付く可能性が指摘される。本日は四半期次の米GDP成長率や3月の個人消費支出(PCE)価格指数を控えており、米国時間に相場が動きだすか。週明けにも指摘の通り、インフレ指標はそれほど警戒していないが、GDPが市場予想比で下振れ、景気後退懸念が台頭する可能性には注意しておきたい。米景気の底堅さとインフレの継続的な鈍化が示されれば、BTCは大台の10万ドル(≒1423万円)を試すと見ている。



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bitbank Report 2025/04/30:BTCは材料待ちで小幅揉み合い 今夜の米指標で動意付くか