BTC続伸で大陽線を記録 下降トレンド反転か

22日のビットコイン(BTC)円は1236万4636円から取引が始まった。東京時間のこの日の相場は前日に続き買い優勢となり、一時は1250万円を回復したが、ドル円相場が続落したことで、円建てBTC相場の上値を圧迫した。一方、米国時間に差し掛かると、ベッセント米財務長官が米中貿易摩擦は緩和されるとの見通しを示したことで、リスク回避ムードが逆転し、BTCは1300万円を目掛け上昇。また、今朝方にはラトニック米商務長官の二人の息子が指揮をとるキャンター・フィッツジェラルドが、ソフトバンク、ビットフィネックス、テザーとパートナーシップを組み、ビットコイン投資会社「21キャピタル」の設立に向けて動いているとFTが報道し、相場は1300万円の上抜けに成功。終値は3月7日ぶりの水準となる1332万6693円となった。


昨日の相場上昇でドル建てのBTC価格は200日線を回復した他、一目均衡表では三役逆転が完成した。その上、年末年始に形成したダブルトップのネックライン8万9000ドルの上抜けにも成功しており、テクニカル的には下降トレンドが反転したと言える。また、相対力指数(RSI)は依然として「買われ過ぎ」とされる70%を下回っており、目先では3月初旬の戻り高値9万5000ドル(≒1346万円)を試す可能性も指摘される。他方、昨日のビットコインETFフローは9.1億ドルの純流入となっており、機関投資家の資金流入は続いている。大陽線を記録したBTCだが、「保ち合い放れにはつけ」という相場の格言もあり、もう少し明確に過熱感が確認されるまで上昇基調は続くか。


