ドル売り加速でBTC急伸 無国籍通貨に機関投資家マネー流入

21日のビットコイン(BTC)円は1208万548円から取引が始まった。早期利下げを要求するトランプ米大統領が改めてパウエルFRB議長への批判を展開したことで、週明けの外国為替市場では急速なドル売りが起こり、BTCは東京時間序盤に1230万円まで一段高を演じた。米国時間序盤には、1250万円に肉薄する場面もあったが、米国株相場の下落が重石となり、上げ幅を縮小。しかし、FRBの独立性が脅かされる中、米国債売りにも拍車が掛かると、BTCは下げ止まった。米国市場引け後には小高く推移し、終値は1236万4647円となった。


昨日は広範な金融市場で明確にリスク回避の動きが強まり、米主要株価3指数は軒並み2%超の下落を記録したにも関わらず、FRBの独立性や米ドルへの信任が脅かされたことで、ビットコインの持つ「無国籍通貨」としての特徴が注目されたと指摘される。また、昨日は米国の現物ビットコインETFに3.8億ドルの資金が入ってきており、機関投資家の動きも一辺した。ドル建てBTC相場は昨日の上昇で一目均衡表の雲下限上抜けに成功。高値では200日線にタッチしており、テクニカル的なセンチメントの改善が期待される。今週は週後半まで目星い指標の発表もないが、ドル売りやETFフローの改善で、BTCは目先も確りと推移するか。



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bitbank Report 2025/04/22:ドル売り加速でBTC急伸 無国籍通貨に機関投資家マネー流入