BTCは手掛かり不足で動意薄 米休場で本日も方向感欠くか

17日のビットコイン(BTC)円は1194万6227円から取引が始まった。ドル円相場の反発もあり、東京時間は段階的に戻りを試し、終盤には1210万円を回復したが、ドル建てBTC相場は8万5000ドルにタッチしたことで、欧州時間から失速した。米国時間に差し掛かると、相場は一時1195万円周辺まで下落しこの日の上げ幅を掻き消したが、米国株相場が底堅く推移したことで買い戻しが入った。しかし、取引材料に乏しい中、相場の上値は限定的となり、米国市場引け後からは1210万円を挟み込み小幅な揉み合いに転じた。終値は1.38%高い1211万1450円と三日ぶりに反発したが、方向感に欠ける展開が続いている。


昨日はトランプ米大統領が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」にてパウエルFRB議長の解任を求める発言を投稿したが、市場の反応は薄かった。本日からは欧米がグッドフライデーの祝日に入るため、新たにポジションを建てるにもタイミングが悪かっただろう。BTCは先週の安値1082万円からの反発以降、今週は1200万円周辺での揉み合いが続いている。底堅い推移からブレイクアウトに向けた小休憩中といった展開に見えるが、米国市場が休場となれば目先も動意薄な展開が続く公算が高いか。ただ、ドル建てBTC相場は引き続き雲下限突破が目前となっており、終値で同水準を回復すれば、もう少しテクニカル的なセンチメンも改善するとみている。



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bitbank Report 2025/04/18:BTCは手掛かり不足で動意薄 米休場で本日も方向感欠くか