BTCは戻りを試すも上げ渋る アルトコインが復調を先導

4日のビットコイン(BTC)円は1687万2144円から取引が始まった。東京時間は1700万円を窺う展開となったが、ドル建てで11万5000ドル周辺となる同水準で上値を抑えられ、上げ渋る展開となった。海外勢参入後には下落に転じ、一時は前日終値を割り込んだが、米国株相場がFRBによる利下げ期待を背景に反発すると、BTCも連れ高となり米国時間には再び1700万円を試した。一方、米国時間には外為市場でドル円相場が下落したことで、円建てBTC相場の上値は抑制され、1700万円台の回復には失敗。米国市場引け後は小甘く推移し、終値は1694万円とほぼ変わらずだった。


底堅くも上値の重いBTCだが、ドル建てでは高値レンジ下限を終値で回復した。1日に上窓を開けて急落したナスダックも反発を演じており、雇用統計の下振れサプライズによる売りを消化したと指摘される。昨日はBTCよりもアルトコインの戻りが強かったが、暗号資産(仮想通貨)市場内の循環物色が再開したと想定すれば、BTCも順番待ちと言えるだろう。本日発表される全米供給管理協会(ISM)の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場の予想通り改善すれば、米景気後退への懸念も和らぐと指摘され、BTC相場の戻りを支援するだろう。


