BTCは一時サポートを割るも反発 FOMC議事要旨に注目

18日のビットコイン(BTC)円は1454万7191円から取引が始まった。東京時間序盤には1470万円まで水準を戻したが、この日もソラナ(SOL)売りが加速すると、上げ幅を掻き消した。海外勢参入後は1450万円台で小動きに転じたが、米国時間に差し掛かると米株先物や金(ゴールド)の上昇に連れて1470万円近辺まで戻した。一方、ナスダック総合が高寄り後に下落するとBTCも反落。その後も米株の軟化が続くと、BTCはロングの投げを伴って1422万円周辺まで下値を広げた。しかし、引けにかけてはナスダックの反発に連れ高となり下げ幅を縮小。ドル円の上昇も味方となり、終値はほぼ変わらずの1454万3000円となった。


一時は9万5000ドル(≒1443万円)のサポートを割ったBTCだが、終値ベースでは同水準を維持し、本日もある程度の買い戻しは期待できるか。ただ、昨日はグーグルのアジア太平洋地域のWeb3担当者が、グーグルのアカウント承認技術とビットコインウォレットの統合を目指すと発表したが、市場の反応は極めて限定的だったと言え、テクニカル的なセンチメントが悪化する中、手控えムードが広がっていると指摘される。昨日もドル建てBTC相場はボリンジャーバンドの下降バンドウォーク突入を回避できたが、本日は金利据え置きを決めた1月FOMCの議事要旨公表を控えており、引き続きBTCは下値リスクに注意したい。トランプ関税が注目される中、会合参加者が関税による景気やインフレへの影響に懸念を示していたことが明らかとなれば、市場のリスク選好度が萎縮する可能性がある。



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bitbank Report 2025/02/19:BTCは一時サポートを割るも反発 FOMC議事要旨に注目