米コアCPI減速でBTCは10万ドル回復 影響は続くか?
15日のビットコイン(BTC)円は1528万1981円から取引が始まった。東京時間序盤の相場は小動きに終始するも、中盤から欧州時間序盤にかけて外国為替市場でドル円相場が下落したことで、ドル建てでの取引が主流のBTCは円建てで下落し、一時は1520万円を割り込んだ。一方、米国時間序盤に発表された12月米消費者物価(CPI)のコア指数が市場予想を下回り前年比で減速したことで、BTCは急反発を演じ1560万円周辺まで戻すと、イスラエルとハマスがガザ地区の停戦合意に至ったとの報道も転がり込み、相場は米国時間終盤にかけてドル建てで大台の10万ドル水準となる1563万円を突破した。その後はやや失速するも、終値は10万ドル水準を上回り、1569万9999円でこの日の取引を終えた。
コアCPIの減速を受けてFF金利先物市場では6月に加えて年末にFRBが2度目の利下げに踏み切る可能性をやや織り込んだ。ただ、市場のコンセンサスとしては依然として6月に一度の25bp利下げが保たれており、CPIの影響が長続きするかは今後の指標次第だろう。ドル建てのBTC相場は先月に付けた史上最高値と今月7日の高値を基点とする下降トレンドラインで綺麗に上げ渋っており、同ラインのブレイクアウトには何かしら材料が欲しいところだ。4日後のトランプ氏の米大統領就任式への期待感も依然として相場の下値を支えるかと指摘されるが、本日も12月の米小売売上高や輸入物価、前週の米新規失業保険申請件数と重要指標の発表を控えている。PPIとCPIは下振れとなったが、雇用統計は大幅に上振れており、本日の指標がまちまちな内容となれば、BTCは上下に振れる展開となるか。
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bitbank Report 2025/01/16:米コアCPI減速でBTCは10万ドル回復 影響は続くか?